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燃料を使わずに打ち上げるロケットが現実に!?遠心力で飛ばすロケットが登場

こんにちは。
コスモ女子のちひろです。

みなさんは、宇宙に行く手段といえば何を想像しますか?
宇宙船やロケットでしょうか、はたまたスペースシャトルでしょうか。

最近では、民間企業が開発した宇宙ロケットや、宇宙エレベーター構想などが登場し、宇宙に行く方法も技術の進歩とともに実現に向けて計画されてきています。

今日は「宇宙へ行く方法」にフォーカスして、宇宙飛行の歴史と最新動向を簡単に振り返ってみましょう。


宇宙飛行の歴史!しのぎを削ったアメリカと旧ソビエトの宇宙ロケット計画

人類が宇宙飛行の歴史をひも解くにあたって、ポイントのひとつが1950年代から起こったアメリカ合衆国(以下、アメリカ)と旧ソビエト社会主義連邦(以下、旧ソ連)の間での宇宙開発競争です。
宇宙開発を最初にリードしたのは旧ソ連で、1957年に世界初の人工衛星の打ち上げを、1961年に世界初の人類の宇宙飛行を成功させます。
その後、アメリカも世界初の月面着陸をアポロ計画にて1969年に成功させています。

このように、1970年代までは各国が国主体のプロジェクトを運営して宇宙飛行を実現していましたが、一方で民間の宇宙に関するプロジェクトはほとんど無かったようです。
当時はノウハウがないところから莫大な費用を掛けて宇宙開発に関わる技術の開発が行われており、民間企業が参入するには資金面・技術面・運用面での障壁が非常に高かったことが原因だと考えられます。


技術開発による運用面での進歩と民間参入への門戸開放

しかし、ある程度時代が進むと宇宙開発の技術のノウハウが構築され、少しずつ基礎が出来上がっていきます。

1981年から運用開始されたNASAの『スペースシャトル』は、宇宙と地球を何往復もできるような宇宙船であり、それまでの1回限りでの運用だった宇宙ロケットと比べても運用コスト面で非常にパフォーマンスの良いものとなりました。
これによって、宇宙開発のプロジェクトが新たな段階へ進んでいきました。

その後、宇宙開発は国だけではなく、民間の参入も必要であるという考え方が広がるようになりました。
1990年には、アメリカではアメリカ航空宇宙局(以下、NASA)のスペースシャトルによる衛星打ち上げ事業独占が終了となり、NASAの打ち上げ設備を民間企業が衛星を打ち上げる際に利用できるようになりました。

このようにして、宇宙開発の門戸が民間にも少しずつ開かれていくようになりました。


最新技術で、燃料を使わないロケットが現実に!?

宇宙飛行がますます身近に感じられるようになった現代ですが、最近では「燃料を使わないロケット」が実用に向けて試験中とのことです。

米国のベンチャー企業スピンローンチ社が開発中のサブオービタル加速飛行試験機は、燃料ではなく遠心力でロケットを飛ばせるほどのパワーを持っているとのことです。
白い巨大な円盤にはアームが付いており、アームがつかんだロケットごと円盤が高速回転し、リリースすると遠心力でロケットが放たれる仕組みです。
現在よく見かける燃料式ロケットに比べて、はるかに使う燃料が少なく、用途によっては従来よりもローコストで打ち上げられる可能性があるとのことです。

このプロジェクトは、NASAが民間企業と協力して、将来的に有力視される宇宙開発技術を見極める「フライト・オポチュニティ・プログラム」にも選ばれています。


まとめ

民間企業の参入により、用途に応じてたくさんの宇宙飛行技術が開発されています。月面に着陸するもの、大気圏内を往復するもの、有人・無人など、その種類は様々です。

地球上の乗り物が飛行機、自動車、鉄道、船舶などバラエティ豊かなように、宇宙飛行する乗り物も様々な物が登場するかもしれません。
「次行くときは〇〇で行こう」など、宇宙飛行の選択肢がいくつもある、という時代が近い将来来るかと思うと、ワクワクしますね!

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。


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