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【コスモ女子勉強会】古代遺跡と宇宙に共通するものとは?

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第4回勉強会「"世界各国に語り継がれる宇宙"について」

2020年6月9日に第4回となるコスモ女子のオンライン宇宙勉強会が開催されました。

株式会社Kanattaは、SDGs5番目の目標である「ジェンダー平等の実現」をミッションに掲げ、世界初の女性のみで構成されたチームです。
そして、女性だけで人工衛星を打ち上げる【コスモ女子プロジェクト】を発足しました。
宇宙業界に携わる女性比率がまだまだ低いことから、宇宙関連で女性が活躍できる場が増えることを目指しています。

第3回勉強会は、"超小型衛星入門~変わる宇宙開発の在り方と利用方法"をテーマに開催しました。
第3回イベントの様子はこちら

第4回のテーマは「世界各国に語り継がれる宇宙について」

今回は身近なテーマから宇宙の神秘について考えるきっかけができればと、開催したイベントです。”旅行”を切り口に宇宙について想いを馳せてみました。

その講師にお招きしたのは、海外ツアーの添乗員として最大で1年の半分以上を海外で過ごし、84の国と地域に渡航した経験をお持ちの山下 杏子(やました きょうこ)さん。山下さんが仕事を通じて感じた"古代遺跡の魅力"、宇宙が身近に感じるお話しを分かりやすく語っていただきました。


謎に包まれた巨石建造物、ストーンヘンジ

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山下さんが添乗員として最初に行った国がイギリス。
そのときに、ストーンヘンジをご紹介されたそうです。
開けた草原に突如として現れるこの建造物は、紀元前2,500年前につくられたものだと考えられています。
まず目を見張るのがその大きさ。高さ4〜5mの30個の立石(メンヒル)が円形上に配置されており、直径はなんと100m!

この立石は、約30km離れたマールバラ・ダウンズからコロとテコを使って運び出されたもの。巨大な石の接地面には凸凹が掘られ、倒れないようにする高度な技術が用いられていたことも判明しています。

ストーンヘンジは、古代の天文台、太陽崇拝の祭事場、ケルト民族のドルイド教徒の礼拝堂、など様々な言い伝えがありますが、誰が何のためにつくったのか、謎が残された建造物です。

神秘に満ちたイースター島、そこにつくられたモアイ像

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チリ領イースター島のモアイ像もまた印象的だったと語る山下さん。

絶海の孤島であるイースター島は、18世紀に発見されました。
この島を有名にしたものは、みなさんご存知の通り、”モアイ像”です。

モアイは1箇所だけでなく、実は島中の色んな場所につくられており、その数およそ1,000体!

モアイ像は何のために存在するのか?
数世紀に渡り研究者を悩ませてきたテーマですが、近年になりようやくその謎が解き明かされてきました。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の考古研究チームが調査を重ねた結果、
土壌を調べたところ、石像が配置されている全ての土壌からタロイモやバナナといった農産物が栽培されていたことが判明しました。
つまり、豊作を称えるもの、その象徴としてモアイ像をつくったということですね。

しかしながら、
鉄器を持たなかった先住民が、なぜ石像を製作できたのか?
石をどのように運んだのか、そして立たせたのか?
この内容は未だベールに包まれたままです。

神秘と謎に包まれたエジプト遺跡群

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多くの遺跡を回ったなかでも、特に感銘を受けたのがエジプトの遺跡だったという山下さん。
ピラミッドをはじめとして、スフィンクスや神殿など、1つ1つの建造物のスケールやパワーに圧倒されっぱなしだったとか。

なかでも、ピラミッドのお話しは特に印象的でした。
ギザ台地にそびえる”3大ピラミッド”はおなじみですが、
その他にも様々なピラミッドが発掘されており、その数なんと140!

大きさにも様々な種類があるピラミッド。
小さいものだと完成に要する期間はおよそ20年。しかし、3大ピラミッドともなると、200年ほどの歳月がかかることに驚きでした。完成した姿を見ることがないまま一生を終える……とても壮大なスケールの建造物ですね。

そんなピラミッドですが、「建造に従事する方は重労働を強いられていた」というのはよく聞くお話。
しかし実際は、ピラミッドの建造は”公共事業”であったと考えられています。労働対価はきちんと支払われ、中には従事をみずから志願した方もいるようです。

また、ギザのピラミッドと並び称されているのがアブ・シンベル神殿。
世界遺産が始まるきっかけとなった遺跡、と言われています。

アブ・シンベル神殿では夜間に”音と光のショー”が催されており、そこで繰り広げられるライトアップショーはとても幻想的で、山下さんにとっては何千年もの時代をさかのぼっているかのような光景だったそうです。

さいごに

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誰が何のためにつくったのか、未だ解明されていないことが多い遺跡の数々。
それは宇宙にも共通して言えることかもしれません。

遥か遠い昔を生きた先人たちが、夜空を見上げて宇宙に何を思ったのでしょうか。
先人たちが築き上げてきた文明の移り変わりは、宇宙からどのように映っていたのでしょうか。
そこにロマンがあり、想いを馳せてみるのもまた違った楽しみ方のひとつかもしれませんね。

こうして見ると、宇宙の話題は私たちの身近なところにたくさん眠っていることが分かります。

コスモ女子では宇宙が大好きな方から、宇宙に少し興味が出てきた方まで、多くの方に宇宙の魅力をお届けできるよう、今後も幅広く宇宙にまつわるイベントを開催、発信していきます。

6/23(火)は宇宙ビジネスコンサルタントとして世界中で活躍されている大貫美鈴(おおぬきみすず)さんをお招きして「今後の宇宙ビジネスの展望」について、
7/7(火)は「室内で星空を楽しむ」をコンセプトにし、リピーターが続出のプラネタリウムイベントを主催されている岩﨑聡(いわさきさとし)さんをお招きして「夏の大三角である織姫・彦星にまつわる神話をベースに、そこに関わるブラックホールとの関係」について
お話しいただく予定です。

女性だけのチームで人工衛星を打ち上げる!

宇宙に興味のある女性の皆さん、コスモ女子として一緒に盛り上げていきましょう!

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講師のプロフィール
*山下 杏子氏
北海道旭川市出身、東京外国語大学ポルトガル語専攻を卒業後、 海外専門の旅行会社の営業職に就職。海外ツアーの添乗員として、 年間最大13回、1年の半分以上を海外で過ごす。 84の国と地域に渡航し、南極以外の大陸を制覇。
その後、 IT会社のマーケティングやインサイドセールスの新規事業立ち上げを経験した
のち、 楽天株式会社の通信事業の分野で法人営業を担当。
現在はフリーランスとして各種イベント運営、 人材事業などを手掛けながら、 コスモ女子立ち上げメンバーとして、「宇宙旅行を身近な存在へ」 という目標を掲げて宇宙人材の育成にも注力している。


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