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宇宙業界の最前線で活躍する女性に学ぶ、宇宙とキャリア形成

The Space Talk~宇宙とキャリアについて学ぶ120分~に参加しました!

2020年8月2日、X-NIHONBASHIにて、宇宙イベント【The Space Talk~宇宙とキャリアについて学ぶ120分】が開催されました。

オンライン、オフライン合わせ総勢約70名が参加された本イベント。
今回は、豪華なゲストも登壇され大盛況だったイベントの様子をお届けします!

女性の活躍×宇宙ビジネスの可能性を考える「The Space Talk」

冒頭

「うちゅうの裾野を広げるべく、子供から大人まで多くの方々に宇宙を広げる」ことを理念に掲げる株式会社うちゅう主催のもと、「女性の進学・キャリア・ライフの選択肢を広げ女性が自信をもってリーダーシップを発揮できる未来を作る事」をミッションに活動されている一般社団法人ichihimeと、コスモ女子が所属する株式会社kanattaが協力する形で、本イベントが開催されました。

タレントの黒田有彩さん、宇宙ビジネスコンサルタントの大貫美鈴さんが登壇、ALE代表取締役社長の岡島礼奈さん、インフォステラ 代表取締役の倉原直美さんがオンラインで参加され、宇宙・科学の魅力やご自身のキャリアを軸に今後の宇宙ビジネスの展望について存分に語っていただきました。

宇宙の魅力と今後の宇宙ビジネスの展望

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第一部では、黒田さんと大貫さんから、宇宙の魅力や今後の宇宙ビジネスの展望についてたっぷり語ってくださいました。

まずは黒田さんのご紹介。中学時代に作文コンクールで入賞、NASAを訪問したことをきっかけに、宇宙への興味を持たれたそう。
タレントとして芸能、TVや舞台などのお仕事をしながら、2016年に個人事務所を設立。”宇宙の魅力を発信する”をテーマにYoutuberとして活動する一方、JAXA宇宙飛行士も目指しているんだそう!
「自分の感覚からは、想像もつかない時間の長さを持つ宇宙。全く分からなかったものが判明していくところに魅力を感じます。星空を見てるとちょっとやさしくなれたり、謙虚になれるのもいいですね。」と宇宙への魅力を語る黒田さん。

続いでは米スペースフロンティアファンデーションに所属し、宇宙ビジネスコンサルタントとして活躍されている大貫さん。
大貫さんは、コスモ女子勉強会でも講師を務めてくださいました。
「宇宙開発の技術が進歩しており、宇宙圏における活動領域が広がってきています。アメリカの民間企業による宇宙機打ち上げなど、これからの宇宙開発はさらに加速度が上がっていきます」と魅力についてお話しされました。

そんな大貫さんは、実はもともと文系!
「宇宙はみんなに開かれています。弁護士業界や金融業界からの宇宙業界参入が増えるなど、宇宙に関わるチャンスは広がっています。」
「市場に必要なことはすべて宇宙に必要」ということから、宇宙に携わるチャンスは急速に広がっていくことが予想されます。

「宇宙に関わるには理系に進むしかない」ということは決してなく、様々な分野で宇宙業界への進出が広がりを見せ、宇宙に関わるチャンスが増えていることに驚きを隠せません。
自ら足を運んで実際に働いている人から情報を得ていくということが、これから重要になっていきそうです。

宇宙との出会い、業界を先導し新しい挑戦を続けるやりがい

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第二部では、ALE代表取締役社長の岡島礼奈さん、インフォステラ 代表取締役の倉原直美さんがオンラインで参加され、宇宙との出会いや仕事のやりがいについてお話しされました。

岡島さんのご出身地である鳥取県は「夜空がきれい」ということで、幼い頃から夜空を見上げる毎日。スティーブン・ホーキングの「宇宙論」を読んで、宇宙に興味を持たれたそうです。
東京大学大学院理学系研究科天文学専攻にて博士号を取得された後、ゴールドマン・サックスマン証券を経て2011年9月に株式会社ALEをを設立、代表取締役/CEOを務められています。

大学在学中にIT関係で起業をしたことがあるという岡島さん。「たくさんの企業から宇宙業界参入があり、変化が急速に進んでいるという点でIT業界と宇宙業界は似ています。」
しかし、IT業界に比べ宇宙業界は参入障壁が高いといいます。
ITのスタートアップは、社長が20~30代であるの対して、日本の宇宙業界は社長の平均年齢は40代。加えて、IT以上に技術面でハードウェアを使用することで調達資金が高くなること、ステークホルダーが多いという点も障壁の高さに繋がっているとのこと。
しかし、「宇宙業界はまだ始まったばかり。それゆえ、『自分たちが宇宙業界を担ってる』と感じることができます」と仕事へのやりがいについてお話しされました。

一方、幼少期から宇宙が大好きで、小学生の頃には宇宙飛行士になりたいという想いがあった倉原さん。
九州大学大学院電気電子工学専攻にて博士号を取得後、東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻の研究員として2013年まで低軌道衛星の開発プロジェクトに従事。
プロジェクト終了後、大手衛星運用システムメーカーを経て2016年にインフォステラを共同設立されました。
「宇宙業界はまだ保守的ですが、その中で新しいことを進めていく、新しい役割を担っていくことがチャレンジング」と熱く語ってくださいました。

女性のキャリア形成と育児との両立

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宇宙業界は男性のマネージャーがまだまだ多いのが現状であり、「組織で上に進むという点で壁を感じる」(倉原さん)、と女性ならではのご経験も語ってくださいました。
同時に、「女性のマネージャーエグゼクティブはとてもインパクトに残るという点でメリット」があるとのこと。「チャンスや選択肢があるということは、女性の皆さまも認識してほしいですね。」とキャリア形成についてもお話しいただきました。

現在は子育てをしながらお仕事をされている両氏。起業当初は子どもをオフィスに連れて仕事をしたり、ときにはベビーシッターの手を借りてこられたそう。まず自分でやってみる、そのうえで周りの方々の協力を得ながら仕事と育児を両立されている姿に、とても勇気づけられました。

さいごに

コスモ女子紹介

現在の宇宙産業はまだまだ規模が小さく、「産業自体で利益を多く出していかないと、宇宙で働きたいという人に対して門を開くことが出来ない状態」(倉原さん)。宇宙に興味があり、これから携わっていきたいという人に対してもっと選択肢を増やしていきたいと語っておられました。

メディアで「宇宙」というワードを耳にする機会が増えている一方で、宇宙産業はまだまだ開拓されていないことが多く残っており、可能性に満ちあふれたフィールドです。

コスモ女子でも、宇宙が大好きな方はもちろん、少しずつ宇宙に興味が出てきた方など、より多くの方に宇宙の魅力をお届けしてきます。今後も幅広く宇宙にまつわるイベントを開催・発信していきます。

8/26(水)には、星や宇宙に関するコンテンツ、イベントプランナーとして活躍されているイワシロアヤカさんを講師としてお招きしております。

「子どものころから大好きだった宇宙を仕事にするまでの道のり」や、結婚、妊娠、出産、家族時間と仕事時間の両立という「女性のキャリア形成」
をベースに、イワシロさんの「自分の好きなことを仕事にしていくこと」「仕事の流儀」についてお話しいただきます。

ぜひ、お気軽にご参加ください。

宇宙に興味のある女性の皆さん、コスモ女子として一緒に盛り上げていきましょう!

【コスモ女子SNSのご案内】


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