【コスモ女子勉強会】夢の実現へ!人工衛星を利用して山岳遭難者や迷子を捜索★壮大な宇宙実験に参加しよう
こんにちは、コスモ女子ライターのKayo☆です。
今回は、豊田工業大学および近畿大学教員でもあり、NPO法人光探索協会・理事長である前田佳伸氏をお招きし、人工衛星を利用した山岳遭難者や迷子捜索の取り組みについてお話いただきました。
壮大で新たな挑戦にとても期待が高まる時間となりました。
きっかけはマグロの生態調査から?!人工衛星を活用した取り組みについて
まずはじめに、前田氏が近畿大学で専門に行っている研究は「人工衛星を利用した太平洋クロマグロの生態調査」です。
研究の中で開発した技術が、今回の「人工衛星を利用した山岳遭難者や迷子捜索の取り組み」に活かされたというお話をうかがいました。
前田氏が開発した探索システムは「光探索システム」という名前で、マグロに再帰性反射材シートを取り付けてレーザーを搭載した人工衛星からレーザーをあて、広範囲で魚の位置を探索するというものでした。
実際に、養殖池に再帰性反射材を装着した魚を放出し観測したデータも回収でき、大気透過、海面透過率も高く人工衛星から魚を見つけるという研究成果も残されています。
2022年11月7日には10㎝角の超小型人工衛星「Space Tuna1(宇宙マグロ1号)」が打ち上げられ、ISSに運んだあと日本実験棟「きぼう」から12月2日に低軌道に放出されて運用が開始されました。
本来の研究趣旨である「太平洋クロマグロの生態調査」を実施している中で、再規制反射材シートを利用した光探索システムは海洋だけではなく陸上でも応用できるのではないかと考え、さらに研究が進められました。
2030年、宇宙から山岳遭難者発見の実現に向けて
まずは、Tシャツなどのウェアに再帰性反射材を装着しサーチライト搭載のドローンから捜索する実験などで実際にできるかの試験を行い、暗闇では反射光を確認できたことから、実際に遭難者なのかどうかを判断するためのシステム開発がされました。
①可変QRコード登録システム
ひとつめのシステムが「可変QRコード登録システム」で、
実際に登山をしている方の情報(登山ルート、顔写真、メッセージなど)をNPO法人光探索協会のサーバーに登録し閲覧できます。
QRコードを登山ウェアなどに装着しておくことで、読み取ったQRコードから登録された情報を元に、遭難した方の個人特定や予定ルート情報から捜索範囲の絞り込みができることで発見や救助に役に立つことが期待されています。
②宇宙から光って見えるキャップの開発
ふたつめのシステムが「宇宙から光って見えるキャップ」で、2030年にレーザー搭載人工衛星から山岳遭難者を捜索するというミッションに向けて、開発中のものとなります。
上のスライドで紹介されているようなキャップ前頭部分に直径6㎝の再帰性反射材のエンブレムがついており、人工衛星が真上に来たときにエンブレムが光って、人工衛星が反射光を受ける仕組みになっているそうです。
宇宙から捜索が可能になれば、日本のみならずレーザー搭載人工衛星が周回している所であればどの場所からも捜索が可能になり、山岳遭難者のみならず、迷子やお年寄りの方などの捜索といった場面でも役に立つようなシステムになるのではないでしょうか。
さいごに
今回は、前田氏からレーザー搭載人工衛星を利用した山岳遭難者や迷子捜索の取り組みについてお話いただきました。
人工衛星から探索するタイミングや技術面などでも課題はまだまだ多いけれど、まずは宇宙から遭難者を捜索できるということを世に広めていくことが大切だ、と前田氏はおっしゃっていました。
2030年には当たり前のように宇宙から山岳遭難者を探すことを必ず実現する、という前田氏の強い思いにコスモ女子も賛同し、宇宙から光って見えるキャップ制作に向けてデザインをお手伝いさせていただきました。
現在、クラウドファンディングにて支援を募っています。
壮大な宇宙実験への挑戦をぜひ一緒に応援しませんか。
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