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【宇宙×エシカル】食べられるストローとサスティナブルな宇宙生活

株式会社Kanattaのプロジェクト・コスモ女子は、2021年5月16日に「宇宙」と「エシカル」を組み合わせた【宙(そら)エシカル】というイベントを開催し、宇宙記者・ライターの井上 榛香(いのうえ はるか)さんと、Dlink Straw(ディーリンクストロー)代表の野村 優妃(のむら ゆうひ)さんにご講演いただきました。

今回の記事では「食べられるストローとサスティナブルな宇宙生活」というテーマで、わたしたちの生活に身近なストローから、宇宙での生活について考えていけたらと思います。


進む月面開発!月生活の可能性と課題とは?井上榛香さんご講演

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宇宙記者・ライターの井上榛香さんは、学生の頃からヨーロッパの宇宙関連施設を巡るほど宇宙が好きで、現在は宇宙に関する様々な記事を執筆されています。
今回は、身近な星の1つである「月」での暮らしについてお話しいただきました。

井上榛香さんの宇宙に関する記事はこちら


○月ってどんなところ?

人類がはじめて月面着陸に成功したのは1960年代のアポロ計画が有名ですが、現在アポロ計画の次世代版と呼ばれる「アルテミス計画」が進められています。また、国だけでなく様々な民間企業も月面開発に取り組んでおり、月への注目度が高まってきています。

月は地球から約38万km離れていて、重力は地球の6分の1、水や鉄などの資源はありません。また、自転周期が異なり昼と夜が14日ごとに訪れるため、地球で育つ植物が月では育たないなど、生活サイクルを整えることが難しい環境です。


○人が月で生活するには?

現時点では地球から資源をもっていく必要がありますが、距離が離れているため膨大なコストがかかります。
現在、地球から月に物資を運ぶには1kgあたり1.5億円の費用がかかるため、人ひとりが生活するには1日で100億円以上かかる計算になりますね。

継続的に月で生活するには、地球から物資を送ることも必要ですが、限られた物資を何度もリサイクル・リユースして活用したり、月の表面を覆う砂(レゴリス)を活かして地産地消の素材を開発する必要があるそうです。

まだまだ課題も多い月での生活ですが、人類の新たな居住地域や未来を担う研究開発場所としても、多くの可能性を秘めた場所だということを感じました。


食べられるストローの正体は身近な◯◯!野村優妃さんご講演

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世界初のストローブランド Dlink Straw(ディーリンクストロー)代表の野村優妃さんは、世界7カ国、20素材、合計1000本以上のストローをコレクションされ、ストローの魅力を情報発信されています。今回、ストローの魅力や可能性についてお話しいただきました。

Dlink Straw 公式HP


○ストローに興味をもったきっかけは?

フィリピンのカフェで出された「竹」のストローがきっかけ。近年、環境保護の観点から脱プラスチックストローの動きが広まる中、ストロー自体のイメージが悪くなっていることに違和感を感じた野村さん。
多様な素材のストローを開発・提供し、「ストローには色んな素材があっておもしろい」ということを世の中に発信することで、日々の消費を見直すきっかけになれば、と事業に取り組まれています。


○ストローが持つ魅力とは?

麦、竹、草、サトウキビ、ステンレスなど、さまざまな素材があり、ドリンクに合わせてストローを選び楽しむことができます。

例えば、野村さんのお気に入りの1つであるサトウキビストローは、口当たりもなめらかでほんのり黒糖の香りがするため、タピオカドリンクとの相性が良いそうです。土に還る素材なので環境にもやさしいのが特徴。

さらに、野村さんご自身が商品開発されている「食べられるストロー」は、体に優しい砂糖を使って模様や香りをつけており、ドリンクのアクセサリーとして楽しんだり、使用後はポリポリとストローを食べて楽しむこともできます。このストローは2020年にクラウドファンディングを実施して商品化に至っています。

食べられるストローの詳細はこちら


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わたしたちの生活に身近なストローは、視点を変えることで新しい用途や楽しみ方を発見することができます。ストローが単に消費される時代から、ドリンクごとに選び楽しむ時代になったらおもしろいなと感じました。


●さいごに

持続可能な社会の実現に向けて、地球でも宇宙でもエシカルな暮らしが必要です。
月で生活するようになれば、限られた物資を何度もリサイクル・リユースして活用したり、1つの物資で何通りもの使い道を見い出したりするアイディアが求められます。

宇宙空間で液体を飲むために、ストローを活用する機会もたくさんあります。
今回の「食べられるストロー」のように、ドリンクを飲む用途だけでなく、アクセサリーとして見て楽しむ、食べて楽しむという発想やアイディアが、月での暮らしへの糸口につながるのではないかと感じました。
宇宙での食生活にエシカル分野の活動、考え方がつなげられると、宇宙での循環を意識した消費生活にも役立てていけそう!

わたしたちコスモ女子は「世界初!女性を中心としたチームで人工衛星を打ち上げる」プロジェクトを始動しており、2022年度に人工衛星の打ち上げを予定しています。

地球でできるエシカルな活動に取り組みながら、
宇宙でのエシカルな暮らしについてもぜひ一緒に考えていきましょう。

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