【コスモ女子×宇宙ベンチャー】世界初!宇宙葬に向けた人工衛星打ち上げ
コスモ女子は、2021年7月27日に株式会社SPACE NTK代表取締役である葛西智子(かさいともこ)氏をお迎えし、ご講演いただきました。
SPACE NTKは、宇宙散骨・宇宙散骨旅行・宇宙生前葬などをプロデュースする日本のベンチャー企業で、宇宙ベンチャーとして有名なスペースX社と直接契約を成功させるなど、世界からも注目を集めています。
今回のご講演では、宇宙事業に次々に挑戦されている葛西氏より、宇宙の仕事を起業するきっかけやスペースX社との契約の背景、誰でも”好き”なことから宇宙に関われることを、ご経験からお話しいただきました。
「星になりたい」という幼少期の想いを形にした「宇宙葬」
葛西氏は、小学校から高校まで仏教の学校に通いながら仏の世界を学び、はじめはアルバイトをきっかけに葬儀業界に勤められました。
それから約30年近く、普通の葬儀だけでなく、音楽葬やお別れ会など、亡くなった方のオンリーワンの葬送の形をプロデュースしてこられました。
そんな葛西氏が「宇宙葬」をはじめたのは、幼い頃のお母様との何気ない会話を思い出したことがきっかけ。
「ねえママ、人は死んだらどこに行っちゃうの?」
「星空を見てごらん、人は亡くなったらお星様になって、みんなの事を見守ってくれるのよ。」
幼少時代に誰もが一度は経験のある会話ではないでしょうか。
葛西氏はこの時に、死んだらお墓に入るのではなく「星になりたい」と思ったそうです。
そして、星になりたいという夢を実現するには「宇宙葬」しかないと思い、実現に向けて動き始めました。
葛西氏の行動力が実を結んだスペースX社との直接契約
葛西氏はまず宇宙葬についてリサーチからはじめました。
そのなかで、宇宙葬を実現するには米国のロケットを利用することが必要だと知ると、葛西氏はすぐに行動に移ります。
2017年に商業用宇宙港であるスペースポートのツアーに参加し、2018年には世界の宇宙開発計画や研究が発表される国際宇宙開発会議に参加。宇宙関連の人脈作りや、宇宙葬を広める営業活動を行うなど次々に行動されました。
そこで育んできた人脈からスペースX社で働く友人と出会い、「宇宙葬」の企画書を提案して、直接契約を結ぶ運びとなりました。
スペースX社と結んだ世界初のサービス「MAGOKORO プロジェクト」
スペースX社と直接契約を結んだ「MAGOKORO プロジェクト」は、人ひとり分の遺骨やペットの遺骨を宇宙で散骨する世界初のサービスです。
人やペットの遺骨を無人ロケットに搭載して宇宙へ飛ばし、5〜6年宇宙を周回した後、最後は流れ星となって地球に帰ってくるというもの。
また、遺骨だけでなく将来の夢を描いた短冊などもロケットに乗せて宇宙へ飛ばすことができます。
この短冊は、NPO法人夢テラスの要望で、全国の子ども食堂を利用する子どもたちに無料提供したところ、2ヶ月間で10,000枚の短冊が寄せられました。
今後のビジョン「月にお墓を作りたい」
葛西氏の次なる計画は、生きてる間に葬儀を行う生前葬や、大切な家族を見送る葬儀を宇宙で行うことです。
また、お客様の希望にあった「宇宙葬」がプロデュースできるように、現在スペースX社(ロケット型宇宙船)だけでなく、ヴァージン・ギャラクティック社(ジェット機型宇宙船)、ブルーオリジン社(ロケット型宇宙船)、スペース・パースペクティブ社(気球型宇宙船)とも直接契約を進めています。
さらに葛西氏は将来的に「月にお墓を作りたい」とのこと。
肉眼でも見える月がお墓となることで、毎晩月を見るたびに故人との思い出が蘇えってきます。
さいごに
勉強会の最後には、葛西氏に直接質問できる時間がありました。
宇宙分野で次々に挑戦されている葛西氏のご経験から「誰でも好きな仕事が宇宙と関われること」「思ったらすぐに行動すること」「諦めずに行動し続けること」など、メッセージをたくさんいただきました。
わたしたちコスモ女子は「世界初!女性を中心としたチームで人工衛星を打ち上げる」プロジェクトを始動しており、2022年度に人工衛星の打ち上げを予定しています。
今回の勉強会を通して、わたしたちの行動1つ1つが夢の実現に繋がっていると改めて実感し、勇気をいただきました。
これからも宇宙に関するイベントや勉強会を始め、日々活動していきます。
今後とも、コスモ女子の活動をお見逃しなく!
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