「なりたい自分」になる
私は、現在、70歳です。
「なりたい自分」に近づきつつあリます。
カウンセラーとして、社会に必要とされるような仕事が
ようやくできるようになって来ました。
私が、人生の軌道修正に気づいたのは、30歳の頃でした。
過保護、過干渉で育った私は、「周囲に受け入れられる自分」が
「なりたい自分」であると思っておりました。
育てられ方が間違っていたら、自分で自分を育て直すしかありません。
思いついたのは、カウンセリングを受けることでした。
いまから40年も前のことですから、
カウンセラーを見つけることすら大変な時代でした。
家の近くに精神科の病院があったので、
そちらの受付で相談してみることにしました。
看護師さんに、会議室のようなところへ案内されました。
「セラピスト」のネームプレートをつけた
50代くらいの男性が入って来られました。
「うちの病院では、まだカウンセリングのシステムがありません。」
「私は、医師ではありません。セラピストをしています。」
「きょうは、無料で、1時間だけあなたの話しを聞かせてください。」
とおっしゃってくださいました。
私は、これまで誰にも聞いてもらえなかった胸の内を
いっきにお話ししました。
最後に、セラピストの方は、おっしゃってくださいました。
「なりたい自分について考えようとすることは、すばらしいことです。
どうかこれからも考え続けてください。」
「一つだけ、ヒントをあげるとしたら自分の好きなことを大切にしてください。そうすればあなたは、きっと素敵な60代を迎えることができるでしょう。」
当時の私は、「自分の好きなこと」すらわかりませんでした。
まずは、自分の好きなことを探すことがスタートでした。
60代までに探せばいいと言っていただけたことで、
焦らずにゆっくりやっていこうと思うことができました、
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