やっぱり、まだ会ってはもらえない。

多忙を極める時期がようやく過ぎ去り、いろんなことと向き合える期間を持つことができるようになりました。

「質問箱、返事してないやないか」と思われた方ごめんなさい。8月頭まで体調不良を起こさなかったことが自分でも不思議なくらい、バタバタしていました。(夏バテしても倒れない頑丈な体に産んでくれた母親に本気で感謝。)

そんな怒涛のさなか、実は大きな変化が。
パートナーの性別がついに「男性」に!!!

家庭裁判所との度重なるやり取りの末、ようやく戸籍が変わったのです。たった一枚、なんの味気もない茶封筒の中に戸籍の用紙が入っていただけですが、ぐっとくるものがありました。

そういや戸籍変更を記念して二人で写真撮ってみたんですが、婚姻届書いた後の写真みたいになって圧倒的に誤解生みそうだったから、どこにもその写真は上げられませんでした。笑

そして先日、我が親に打診をしに行きました。「(戸籍を変えた)パートナーに、まずは一度でいいから会ってほしい」と。

無論、「はい、そうですか」とはならず。

自分の家に帰るまでの道。ひたすら重力に従いぼたぼたとわたしの目尻から落下する雫。この前溺れ掛けて、飲み込んだ和歌山の海水ぐらいしょっぱくて驚きました。

2年弱前に涙が枯渇するんじゃないかと思うほど泣いたので、そんなに先日は涙が出てこなかったのですが、なんだか目の奥が異常に痛くなりました。どうしたんだろう、私の眼球。でも、心が痛いよりは何倍もマシです。

何もかもを拒絶されたあの日の夜に比べれば、あんなにも心がえぐり取られそうになった日と比べれば。ずいぶん、わたしはしなやかに軽やかに生きれるようになったと思います。

親とのいろんなことがあってから、つらいことばかりじゃなくて、恩恵もいっぱいあったなあと改めて振り返ってみました。

パートナーシップについて、たくさんの人と一緒に考える時間を持てたこと。(選択的夫婦別姓とか事実婚とか拡張家族とか婚姻制度とかいろんなことを含めてパートナーシップ2.0をもっと考えていきたいなあ。)

かなしい現実にぶちあたる度、この人が好きだとさらに強く思えること。(こんなにつらいなら別の人と一緒になれたらなとかは一度も思ったことがないのです。こうやって悩むことこそが紐帯を強くすることなのかな。)

「滋味」がなんとなくわかるようになってきたこと。(まだうまく言語化できないけど、2年前よりもっと深層で物事を考え、感じられるようになってきた感覚があります。どうやって研ぎ澄ますことができるのかがまだわからないけど。)

親はいま何を思うのだろうと考えるようになったこと。(以前も書きましたが、少しいびつな家族環境だったので、家族関係に亀裂を生むかもと思われることに対して踏み込むことを避けていました。こういうことを思うようになったのは個人的にすごく大きくて良い変化。)


嬉しいこともかなしいことも、未来への肥やし。肥沃な土壌をつくるために、たくさん泣いて、たくさん笑おうと思います。

大橋トリオのThe Day Will Come Again。このワンフレーズが最近とてもグッときます。

光を知るため 今、闇に落とされたから


書きたいトピックはいっぱいあるんだけれど、noteを書くことはわたしにとって精神をかなりすり減らす行為なので、ゆっくり更新していきます。

ではまた、近いうちに。

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