対決の海外ドラマ【エンタメ業界ドラマ対決対決】
ドラマに限らず、世界的ヒット作を次々と生み出す米国のエンタメ業界に興味がある人は多いはず。ドラマや映画を量産しているハリウッドにはやはり表と裏があり、それらを描いた、とびきり華やかな、でもちょっとスキャンダラスな業界ドラマ2本をご紹介。
『ビバリーヒルズ再会白書』は、1990年代に大ヒットした青春ドラマ『ビバリーヒルズ高校(青春)白書』(通称『ビバヒル』)の続編を、かつてのキャストが作ろうと挑む姿を描くという、ひねった設定のドラマ。
前作が全米放送されていた頃、たくさん報じられたゴシップ(あのスターは他のスターたちと仲が悪いなど)もあえて振り返って盛り込むといったセルフ・パロディが満載ですが、近年の米国のTVドラマ事情を取り上げたくだりはとてもリアル。
虚実入り混じったドラマですが、2019年に脳卒中で急逝した共演者、ルーク・ペリー(ディラン役)へのリスペクトは本物。長い間、幸運も辛苦も共にした仲間たちの再会とあって、親しい者同士の英会話を聴けます。現在の40代〜50代にファンが多い『ビバヒル』ですので、親子二世代でいっしょに見られるのも魅力的なポイント。
一方、『アレンジメント ハリウッドに潜む闇』は、芸能ニュースを得意とする米国のチャンネル「E!」のオリジナルドラマ。新進女優メーガン(クリスティーン・エヴァンジェリスタ)は、映画界のトップアクター、カイル(ジョシュ・ヘンダーソン)が主演する大作のオーディションで出会った彼と恋に落ちます。ですがカイルは、急に彼女に結婚を迫った上、ある契約書にサインをするように求め、メーガンの運命は激変していくことに。
怪しい自己啓発セミナーが出現するなど、まさに「ハリウッドに潜む闇」が見どころですが、巨万の富を築いた登場人物陣がゴージャスなのも確か。台詞に映画業界用語や専門的な固有名詞が多く、ドラマだけでなく映画も好きという人はより楽しめるでしょう。
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