海外ファンは日本のアニメを英語でどう語るのか? #2【鬼滅の刃】
技術の発達で世界同時視聴も可能となり、世界中で人気の日本アニメ。彼らは果たして、英語でその想いをどう語っているのでしょうか? その内容の一部を抜粋して紹介します。今回は「鬼滅の刃」に対する英語レビューです。
➀リスニングに挑戦してみよう!
➁リーディングに挑戦してみよう!
➂日本語訳をチェックしてみよう!
鱗滝の過去の弟子たちについてすべてを学んだ炭治郎は、大したものです。
この戦いはかっこいいクリエイティブショットで素晴らしくアニメーション化されているだけでなく、以前に作り上げたキャラクターを使って、この(敵)キャラクターがどれほど邪悪で強いかを測る対比だけでなく、情緒的な拠り所にもしている点が極めて巧妙でした。
さて、私は盲目的ではありません。ただここに座って、こういった特徴が鬼滅の刃に特有のものだと言うつもりはありません。しかし、特に、このキャラクターを両義的に描くことが、ほんの数回のわずかなエピソードで非常に効果的に行われているのを見て、私は自分が(それを見るのに)どれほど時間を費やしたか(ほとんど時間を費やしていない!)に驚いていました。
それだけでなく、鬼にもこういった悲劇的な裏話があるのです。鬼は鱗滝に
捕らえられて何十年もここに置き去りにされただけではありません。鬼を見るたびに、最大限の好奇心を働かせることを恐らくあなたは学んだことでしょう。鬼になる前、彼らにはどういった背景があったのだろうかと。
今回の場合、彼はやはり鬼による襲撃の無力な犠牲者でした。兄を尊敬し、
暗闇を恐れた小さな子どもでした。無力で、無実で、絶望的な誰かでした。これが、私にとって鬼滅の刃が常軌を逸していると思う、もう一つの理由です。
➃英単語をチェックしてみよう!
disciple:弟子
really something:大したもの、半端ではない
previously:以前に
established:作り上げた
measure:尺度、基準
anchor:拠り所、支柱
doublesided:両面の
effectively:効果的に
measly:たったの
tragic:悲劇的な
capture:捉える、捕まえる
decades:数十年間
curiosity:好奇心
victim:被害者
over the edge:常軌を逸した、正気でない
※この記事は「多聴多読マガジン 6月号」の内容を再編集しました。
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