視覚障害の生活上の工夫―液体をコップなどに注ぐとき
日本点字図書館から届いた荷物の中身
やはり普段の生活上、必要性が高じて、ついにお世話になることを決めた。
確か液体プルーフという商品。
詳しい説明は点字図書館を見てもらった方が分かりやすいだろうが…
容器のふちに引っ掛けることによって、上から下に2センチだか3cmだかの位置まで鉄の棒(センサー)がついていて容器の内側に出っ張るようになっている。
そして容器に液体を注いで行って液体の表面が棒の先に触れるまでの量、注がれるとアラーム音がなる。
私は毎日必ずコーヒーなり紅茶なり入れるので、勘で毎朝、サーカス 技術を鍛えるようなつもりでやっていたが、やはり特にコーヒーフィルターに熱湯を注ぐことは強い恐怖と緊張がある。
それでも本当にどうしても必要なものだろうかとだいぶ長い期間、悩んでいた。
私は日本茶程度ならばコップの外側から熱い水面がどのあたりに来たか、熱の伝わり具合や注いでいる時間(秒数の感覚)、注いでいる音の変化などで、またある程度まで注いだらあとは少しずつ少しずつ入れながら、溢れない程度まで入れる。本当に沸かしたての熱湯を使うコーヒーや紅茶も、まあ…今までサーカス技術を鍛えるつもりでなんとかやってはきたわけだ。
ただ、何かあった時に本当におおごとになる危険な作業、かなりの神経、緊張や恐怖を伴うことも事実。
それなりの出費でもある。
点字図書館は送料もかかる。
この度、他にもいくつか揃えることを決めた物があったため、それでは多少の無理の出費ではあるが一緒に頼んだ方が良いと決める。
特に熱湯を注ぐことがほとんどであるので、万が一、注ぐ狙いを外す恐怖はやはり変わらずあるのだが、ありがたいことに、これのおかげで注ぎすぎる ・溢れさせてしまうような危険は減るだろう。
実は、コーヒーに関してはティーバッグのような袋に粉を詰めて最初から湯を入れた容器に放り込んでしまうという手も考えているのだが、うまく行くものだろうか。
フィルターに粉を入れて熱湯をかけ蒸らしてから淹れるものだという習慣がある上、そんなだしパックのような袋もどこかで購入する必要があるため、なかなか試すことができずにいる。
ついでにこの液体プルーフという商品、棒の先に触れているものが湿っていると、それだけでアラーム音が鳴り続けてしまうため、コーヒーフィルターに注いだとき湿った粉に触れていると鳴り続けてしまう。
そのため、少しずつずらしてみたり僅か持ち上げてみたりしながら入れることになるので、使うにしても慣れる必要がありそうだ。
逆にいえば、粉にまんべんなく湯がかかっているか確かめる手段にもなりそうだが、それはやはり手間と時間がかかる上、熱湯を扱いながらでは怖い。
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