点字教室 第8回目

この日は、またも初めてお会いするボランティア講師のかた。

今日は、五十音の読み・基礎部分の最後のページ、
「りゃ」「りゅ」「りょ」

これは前回と同じく、拗音記号(4点)+「ら」「る」「ろ」
でできています。

また、ランダムに文字を読んだあと、単語、そして文章。

そして…
これにて、五十音の基礎編は卒業!となりました。


この後、何が待っていたかというと…
ページの上半分くらいの非常に短い分量ながら、起承転結がある小話を読んでいきました。
私はこれは既に、まだ一文字読むにも数分かかるような状態から「銀河鉄道の夜」を毎日1時間ずつほど読むというスパルタ特訓をしておりましたため、案外…するすると。
私の中では詰まったようなところもありましたが、講師の先生いわく、「はやい。さくさく読んでしまっている」と仰ってくださったので、訓練はやはり私に大きな成長効果を齎しているのでしょう。

これらの小話を、10個(10枚)読み、この日は終了しました。

しかし、この中で問題が。

なんと…途中で、
突然<外字符>だとかその後に<6点>だとか、出てきたのです。
どうやら、外字符(5・6番の点)の次に6番の1点だけというのは、大文字符なのだそう。
つまり、次に出てくる記号(字)が、大文字アルファベットですよ、ということ。
しかしながら、外字符+大文字符があっても、2文字以上続くと、大文字符の効力は失われてしまうのだそう。
外字符+大文字符+大文字符、つまり、外字符の後に大文字符である6点を2つ並べると、その後どうやら何文字来ても(分かち書きをしない限り)、大文字になるのだと。

つまり、<外字符(5・6)><大文字符(6)><大文字符(6)><C(1・4)><A(1)>と来ると、どちらも大文字で「CA」となる。その後ひとます開けて、「さん」をつければ、さんはアルファベットではなく五十音読みに戻るので、「CAさん」となる。

気付けば、日本語とは言え、日本語の文章の中には当たり前のようにアルファベットが頻繁に登場します。
名前をあらわすときに「Yさん」などと言うだけでも、外字符や大文字符、当たり前ながらアルファベット26文字はちゃんと覚えて読むことができなければ、日本語の文章も、小説やエッセイなど読むことができません。
私の扱う心理系やらの専門書や論文、自分も書いているテキストなどは、もっともっと。それどころか当たり前のように英語も出てきます。これは小説でもそうですよね。小説ではそれこそ、イタリア語やラテン語までぽんぽん登場することも少なくありません。

そのため、やはりアルファベットは知っておいたほうが良い、と痛感し、来週はアルファベットや特殊記号を覚える回にしましょう、文章はこれだけすらすら読めているから問題ないだろう、ということで、今回の点字教室を修了しました。

しかし、点字教室内の1時間で次々に新しい記号をやったとて、するする入って行くかどうかは難しい。
今まで、私はアルファベットまでは大変、複雑で覚えられない、と思っていました。
が、来週までに、何としてでもアルファベットは流暢に読み書きできるまでになっていこう、と決意を新たにしたのでした。

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