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映画 偏愛

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2019年10月の記事一覧

それでも夜は明ける 12 years a slave

邦題がかなりポジティブなのでどんなものかと思ったら、ずっしり でも重いわけではなく、静かに進む映画だった 奴隷たちが極貧、重労働生活を送るのは自然豊かな緑の美しい土地で、そのギャップがかなり新鮮でした 首吊りされそうになるシーンで彼の状況と背景のやりすぎなほどの新緑がかなり残酷な空気を出していた 終始、主役の表情、特に目が本当に凄くて、感情を抑えたかぶらず生命力を絶やさず、でも恐怖に怯え耐えているような、 目は絶対に真実を見ているような感じと、その画面への収め方が素晴

オーファンズブルース

6月くらいに大学の放課後に一人で吉祥寺まで見に行って、パンフレットを買うくらい余韻が残ってる作品。また観る機会があるといいなー。以下は見た日の帰りの電車で描きました エマはずっとあおいふくをきてる 目線や仕草が雑にみえて丁寧で素敵 人と接してる時の柔らかくて眠たそうな声と、1人でいる時の視線の淡水っぽさ(海水じゃない)が好きだと思った ちぐはぐさ 必至に忘れまいとしているところ 貝🐚の入った氷で蛇口から出た熱湯の火傷を冷やしたり首に当てるところも素敵 赤い絵の具を入れ

アラジン 実写化

随所でなぜか泣きそうになる 中東の世界でディズニーか作り上げられているのもなんか泣けた ただスルタンは結局事実としては女はなれるはずがないわけで、まあ別にそれはファンタジーですからいいんだけど、 女の人の自立性を特に強調しつつ、 アラジンのストーリーとして欲深さや権力に溺れることの愚かさも描きつつと言う意味ではかなり纏まっているのかもしれない。 どこまでも疑問に捉えてしまうわたしには、じゃあそもそもそんなに出会って間もない男と女が結婚する=絶対幸せ、ちゃんち

私はロランス Laurence Anyways

愛ってなんなんだろう。 ロレンスとフレッドは、愛し合ってたというより、惹かれ合ってた?感じがするいや、もうこれは一言で表してしまうには野暮だ 二人はその人生の中で出会って良かったのかどうかを問うのも愚問かもしれない、 でももし出会わなければどうなっていたんだろう? 私はそういう人に出会っているか? 愛って本当はすーーーーっっごく重いものだと思う。少なからず私の今までの人生にとってはそうだ。(こんな奴でも誰かには愛されている、いた、瞬間もある。。)一人の人間が