闇の圧力 イスラエル・ロビイスト AIPACと米国議員の癒着を暴露

今週のタッカー・カールソンのポッドキャストは、下院議員のトーマス・マッシー との対談でした。彼は「ミスター・ノー Mr. No」と呼ばれるほど、主に外交政策に反対票を投じることで有名です。今回の対談では、議員が誰も話したことがなかったイスラエル・ロビー AIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)の真実が語られています。AIPACの賄賂を受け取らず、AIPACの執拗なネガティブ・キャンペーンに屈せず、議席を勝ち取り続けているのは、ケンタッキー州の奇跡といえるでしょう。

 アメリカ議会内での圧力とAIPACの影響力について、対談から浮かび上がったポイントを以下にまとめました。(該当箇所:14分~34分)

議員にかかる圧力

 AIPACはイスラエルのためのロビー活動を行なう団体ですが、すべての議員にAIPACの担当者をつけるなど、過剰な癒着があります。初当選した議員に「白書」と称する調査書を渡し、記入に応じることから関係が始まります。他の全議員たちがAIPACの要求に応じる中、マッシー議員は「拒否した」と述べています。AIPACのオフィスを訪れ、「対外援助や戦争加担には投票はしないが、腹を立てないでください」と告げたところ、AIPACに立ち入り禁止となったそうです。AIPACは、選挙中や選挙後も巨額の広告費を使って、マッシー議員のネガティブ広告を出しているとのこと。

AIPACの真の意図とその影響

 マッシー議員は、AIPACが執拗に自分を潰そうとする理由について「一人でも反対票を投じる共和党員がいることが、全会一致で議案を通したいAIPACにとって大きな問題だからだ」と指摘します。一人の議員が真実を語ることが他の議員にも伝播するのを恐れているのではないか、と分析しています。

AIPACの不透明性とFARAの問題

アメリカには1936年に発効したForeign Agent Registration Act (FARA)という法律があり、外国政府のためにロビー活動を行う団体は登録する義務があります。しかし、AIPACのようなアメリカ最大のロビーがなぜか登録していません。マッシー議員は、AIPACがどのように資金を集め、どこからそのお金が来ているのかを明らかにすべきだと主張しています。AIPACはイスラエルのネタニヤフ首相から直接アドバイスを受けているのか、軍産複合体から資金を受け取っている企業派閥なのか。AIPACはイスラエル人が求めそうもない要求もします。イランとの戦争を望んでいないのに、AIPACは誘導しようとしています。不透明な点が多く、明らかにならないのはFARAの登録をしていないためと指摘します。

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