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呂律が回らなくなっていく自分を、はっきりと認識している自分。
前回は、
救急隊員が言っていることに反論したかったのだが、
なぜか
「No」
としか言えなくなっていた。
というお話しでした。
何度も何度も「No」と言っているうちに、自分自身、「No」と言えなくなってきていることに気づいた。
あれ?「No」と言いたいのに「No」と言えない・・・。
呂律が回らない・・・。
自分の口から出てくるのは、「ウー」や「オー」など意味をなさない言葉ばかり。
なんでなの・・・?頭が割れるほど痛い・・・。やっぱり呂律が回らない・・・。
声がかすれていく・・・。
声が出せなくなっていく・・・。
呂律が回らないなか、声が出せなくなっていくなか、なにが起こっているのか、すべての状況を私の脳は、はっきりと理解していたが、それを伝えることはできなかった。
涙がぼろぼろこぼれてきて止まらない。
頭が痛いからなのか、伝えたいことがあるのに伝えることができないからなのか、そういったことを脳内ではすべて理解し、はっきりと認識している自分に対して悲しくて泣いているのか、もはや理由は分からなかったが涙は止まらなかった。
そして私は意識を失った。
長くなるので一旦区切ります。
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