がん専門医師(Oncologist)からの説明
週が明けると、医師の話を聞くため、私たちは個別の部屋に呼ばれた。
まず医師が正面に座り、私と元パートナーが医師の横側に座り、両親が医師と対面する、コの字形のような感じで座った後、通訳者が両親の後ろに座ったのだが、全員が座ったところで、医師が口を開き、話しだした。
私は意識がない状態で病院に搬送されたということ。
最初にMRI検査が行われたということ。
MRI画像で脳内出血が確認されたということ。
脳内出血は時間とともに収まっていくこともあるので、出血が収まっていくかどうか見定めていたということ。
しかし出血は収まる様子がなく、逆に脳圧がどんどんと高くなっていってしまい、危険な状態に陥ったため手術をしたということ。
そもそも、1人の医師だけでは手術を行うか決定することができず、親族の了承が必要であるということ。
親族の了承が得られない場合、2人の医師の了承・同意が必要であること。
私の場合、両親は日本にいてその場で了承を得ることができなかったため、2人の医師が手術をすることに同意するまで、手術が行われなかったということ。
などが説明された。
医師が言ったことをその都度通訳者が両親に伝えていくのだが、たまに右の方を見た時に見る両親の顔。特に母は悲しげな表情を浮かべていた。
長くなるので一旦区切ります。
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