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「大丈夫?」って聞かれたら「大丈夫」としか答えられないのです

「あの仕事、大丈夫?」
「これ任せても大丈夫?」
「最近調子はどう?大丈夫?」

いろいろなシーンで使われる「大丈夫?」という質問ワード。

相手を思いやりつつ、こちら側の心配事を確認するためのとても便利な言葉だと思います。私も、プライベートや仕事のさまざまな場面や相手に対して「大丈夫?」と聞くことがあります。相手の状態を確認できるような気がしていて、「うん、大丈夫」という答えを聞くと、少しホッとしています。

ところが、ビジネス上、特に社内コミュニケーションにおいて、この「大丈夫」の言葉の曖昧さが、報告・連絡・相談の精度を複雑にしていると感じます。

「大丈夫?」って聞くなかれ

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上司「この前お願いした仕事、大丈夫そう?」
部下「はい、大丈夫です」

こういう会話、あなたの職場で飛び交っていませんか。

お互い意思疎通ができているように思えますが、解釈のズレが大きく発生している会話です。上司としては、あまり深く突っ込まずになんとなく部下の進捗を確認したく質問しているかと思いますが、「大丈夫?」と上司に聞かれた部下にとって、よっぽどのことがない限り、「大丈夫です」としか返答できないものだと思います。

では、どのようにしたら良いのか。
上司はお願いした仕事の何を具体的に知りたいのか、「大丈夫?」の内容をもっと分析して、具体的な質問を投げかける工夫が必要ではないかと思います。


例えば、先ほどの「この前お願いした仕事、大丈夫そう?」という質問を分析してみます。


・「この前お願いした仕事、締め切りが来週なんだけど、いつ頃までに仕上がりそう?」(期限のプッシュと進捗の確認)

・「この前お願いした仕事、一人ではボリュームが多いかと感じているけど、誰か他のメンバーも一緒に担当としてつけようか?」(業務量とヘルプ体制の確認)

・「この前お願いした仕事、初めて経験する業務だと思うのでハードルが高く感じるかもしれないけど、あなたならきっとやってくれると思うよ。何か心配なことある?」(モチベーションの確認)


少し考えてみただけでも、さまざまなケースが想定されます。

このように実は確認したいことが具体的にあるはずなのに、なんとなくそれをオブラートに包んで「大丈夫?」と聞いてしまうと、受け手としては違う解釈で「大丈夫」と答えてしまうというコミュニケーションの齟齬が発生してしまうのです。


ちょっとした工夫が鍵

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今回は上司と部下の事例として取り上げましたが、社内ではあらゆる会話の中にこうした齟齬が生まれていることが多いのではないかと思います。


「大丈夫?」と聞きたくなった時は、一旦立ち止まり、一呼吸してみて、「自分は相手に何を確認したいのだろう」と自分自身に問いかけてみてくださいね。ちょっとした工夫が、コミュニケーションの質を高めてくれることと思います!


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