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「ダメな自分」を認めよう


先日、ある組織で働く女性社員(以下Aさん)から、こんなご相談を受けました。

「やらなければならない仕事とわかっているのに、行動を起こせない自分がいる。ギリギリまで放置して慌てて取り組んで、結局うまくいかない。このパターンが何度もある。
仕事は好きでちゃんと取り組みたいと思っているし、やらなければいけないと自分でもわかっているのに、行動に移せない。こんな自分が嫌になります。どうしたらいいのでしょうか。」

やらなければならないとわかっていても動かない自分。

私もこういう経験があります。


Aさんに詳しく話を聞いてみると、行動を起こさない自分になってしまう時、その状況にある共通点があるとのことでした。

・自分が求める成果を出すためには時間が足りない
・情報がない
・その他のリソースが足りない

こういう状況で仕事を頼まれた場合に、上記のように「やらなければならないとわかっていても動かない自分」が出てくるそうです。


その後のことを聞いてみると、締め切りや本番が迫ってきて必要に駆られて、急に仕事を進めるそうです。結果、満足のいく成果は出せずに「もっとできたはずなのに」と後悔をするとのことでした。

このAさんの話を整理してみました。

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<事実>
・Aさんの理想→ 引き受けた仕事は自分ができる限り力を尽くして成果を出したい

・「やらなければならないとわかっていても動かない自分」が出てくるのは、成果を出すための条件が揃っていない時


<推測>
・「条件が揃っていない=成果が出せない状況」だと無意識のうちに受け止めてしまっていないか

・引き受けた時点で「思うような成果が出せない」と判断して、思考(やらなければならない)と感情(やってもどうせ成果は出せないからやりたくない)に乖離が出ていないか

・必要に迫られて動いてみても成果が出せなかった、という過去の体験が、不安や恐れとなって潜んでいないか


こうしたことから、なかなか行動が伴わないという自分を生み出してしまっているのではないかと私は解釈しました。

Aさんに共有してみると深く納得され、
「今までも100点を目指したいのに、70点しか成果の出せなかったダメな自分を受け入れることができなかった。」とおっしゃっていました。


するとAさんは少し考え込み曇った表情で、新たな質問を投げてきました。

「ダメな自分でもO Kとしていいのでしょうか?」


100点の自分と比較しない

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Aさんの場合、常に自分が思う100点の成果に向かって仕事に取り組んでいました。仕事に取り組む姿勢も真面目で、実績も出しているとのこと。

別の視点で見ると、100点の成果を意識するあまり、それ以下の成果を出す自分が「ダメな自分」と思ってしまい、この自分をなんとか克服しなければと思っている様子でした。


理想や高い目標を掲げることは、素晴らしいことだと思います。その理想に向かって取り組むのは、自分の成長に繋がり、仕事の質も高まっていくと思います。

ところが、この理想の状態と比較してばかりいると、その状態に持っていけない自分を受け入れられない場合があります。自分を受け入れられないと、何をやるにも不安になってしまい、行動に移すことに対してどんどんハードルが高くなると思います。

70点の成果であっても、誰かや何かに貢献できているかもしれません。その70点の中には、以前の自分では実現できなかったことができているかもしれません。

100点の成果を出す自分だけではなく、過去から成長してきた今の自分との比較も重要ではないかと思います。

できていることを認める。
できなかったダメな自分も受け入れる。

そして、次は80点になるためにどうしたら良いかということを意識してみる。

スモールステップかもしれませんが、自分との向き合い方を変えることが実は100点への近道なのではないかと思います。


自分を認めよう

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思考と感情が一致した時に、行動は加速すると言われています。

ネガティブな時も「私はこんなふうに思っていたんだね」と思いながら、嫌な自分に向き合ってみる。できている自分も嫌な自分も含め、自分をただ認めてみる。

きっとこうした意識を持ち続けるうちに、自分のことをより理解できるようになり、行動に変化が起きるのではないかと思います。


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