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介護士の私を今日まで生かしてくれているモノ

ご無沙汰です。
介護福祉士の試験も終わり、結果は合格。
なんとかこれで一安心、次のステップに歩を進めることができるなぁと。

来年度、なんと私の職場に入る新人は二人。
20歳と18歳の子です。
一人はバイトとして現場に入ってくれていて、
数少ない私を「先輩」と思ってくれているであろう愛い奴です。
そんな彼から先日こんな言葉を聞きました。

「来月からこれが毎日、ずっと続いていくんですよね」
ぽつりとした言葉ですが、そこには軽い恐怖感と緊張感がありました。
次いで出た「怖いんですよね」。
あまりこういった事を口に出来る子っていないのではないでしょうか。
何て返したら分からなくて、ぼんやりとこう返したのを覚えています。
「怖いけど楽しい事もあるよ。出来ることは増えるし、自分次第じゃないのかなぁ」
それくらいしか言えないんですよね。
結局社会に出れば、全部自分次第だったりしますし。
毎日同じ場所に通って、同じことをして、時が来れば人が死んで。
施設ってそういう場所ですし、それに慣れていくことがいい事でもあるし、
悪い事でもあるよなって思ったりします。
気付けば10年。これからどんな事が起きるのか分からないのが漠然と恐ろしい今日この頃。

しかし、この10年。
私はどうやって乗り切ってきたのでしょう。
飽き性で、それでいて豆腐メンタルな私。
正直「辛い」と思う事は山ほどありましたし(他にも辛い人はいたでしょうが)
転職もしてきた自分が生きていくのを許せていたのは何が理由だったのでしょうか。
そこにあったのは、私が今日まで愛してきたものでした。
映画、音楽、化粧。
いつだったか嫌いな人から言われた「そんなの爺になってからでも楽しめるでしょ」ってものに救われ、生かされてきたんです。
別にSNSで有名になった訳でもないし、友達がたくさん増えたわけでもないです。
けれど、どんだけしんどくても、毎日聞く音楽が、見る映画が、顔を彩る化粧品が私の心を支えてきてくれたことは間違いないのです。

他にもやることはあるのかもしれません。
日々勉強もした方がいいし、睡眠だってとった方がいい。
運動だってした方がいいし、きっと家族にだってもっと会った方がいい。
分かってるんですよね、全部大事なんです。
けれど、これから社会に出る人に言いたい事は、
「自分が好きな事は続けていいよ」って事なんじゃないかって思います。
こういう映画を見てる自分が好き。
こういう色を纏う自分が好き。
「こういうものが好き」という部分もありながら、
「こういうものが好きな自分」も徐々に心地良くなる日がきっと来るはず。
少なくとも、今の自分はそう感じているから、これもきっと正解の一つです。

今私がなりたい私は「ゲランの赤リップが似合う人」。
「シャーロットティルブリーのピロートークが誰よりも似合う人」。
好きな物を続けている限り、自分がなりたい自分はどこかに転がっています。
そんな大層な人間ではないですけれど、読んだ人の0.00000001%のどこかに残ってればいいな~~~~なんて。

あとしんどい時は寝た方がいいです。
そしたら「あっ、あれやりたい」ってふわっと出てくるはず。
そういって私は明日も好きな色を瞼に塗ります。
そうしている自分が好きなので。いいじゃんね。
ばいみ。

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