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エッセイ的なものと趣味丸出しのマガジン

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いつもの心理学などの話ではなく、好き勝手書いた話を置いています。
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#創作大賞2023

 おにぎりとわたし

人は記憶を掘り起こす度に 自分の都合の良いように改ざんしていく だからこれはフィクションでもあり、ノンフィクションでもある。 ただ、私の中に確かにあるもの それだけは間違いない。 人は生まれてくるとき、誰もが祝福されて生まれてくるわけではない。 なぜかって? 私は”身をもって”それを経験してきたからだ。 そんな私でも、赤ん坊のときの写真は意外にも多い。 それなりに愛されていたのだろうか? それとも記録に残すことが”親らしい”ことだと考えていたのだろうか。

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使い所がわからない私の特殊能力

私の体質なのか、特技に入るのかわからないが、「よく人に道を尋ねられる」というものがある。 特に年配の方に声をかけられるような気がする。 若い人には人気がない。 その人たちは他にもたくさん人がいるのに、私の所に一直線に歩いてくるんだ。 なぜ私なんだ? 声をかけやすい顔なのか? それとも何か身体から出ているのだろうか。 考えてもわからない。 そしてこの能力は世界を越える! そう、外国人にも道を聞かれるのだ。 非常に困る。 何を隠そう私は英語ができない。 悪い

ああ、追いかけるからあなたは逃げてしまわれるのですね。

こんにちは! こしあんです。 わたしが以前、配達の仕事をしていた時のことです。 あれはちょうど、夕方の再配達をしていた時でした。 配達先の一軒家に到着し、いつものように「ピンポーン」と呼びベルを鳴らします。 しばらくすると留守番をしていたであろう女の子が犬を抱えて出てきました。 ドアは半分だけ開かれ、女の子は警戒しながらこちらを見ています。 私はいつも通り、「お父さんか、お母さんはいますか?」と聞き、「いなかったらまた後でくるかな」などとぼんやり考えていたいました