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「しりとり」で音楽を聴く試み(2)

何らかの形でつながりのあるアルバムを聴いていく「しりとり」ゲームの2回目です。前回はこちら↓

というわけで、前回の最後はラスカルズの『See』でした。

『See』でベースを弾いているのはチャック・レイニー、そしてロン・カーター。なぜかとんでもなく豪華なことになっています。

チャック・レイニーが参加している名盤は数限りなくありますが、個人的趣味で、マリーナ・ショウの『Who Is This Bitch,Anyway?』を選んでみました。ギターがデヴィッド・T・ウォーカーとラリー・カールトン、ドラムスはハーヴィー・メイソンです。


『Who Is This Bitch,Anyway?』に入っている「Feel Like Making Love」は多数のカヴァーがある大名曲。ディアンジェロが『Live In Stockholm』でやっているヴァージョンを聴いてみましょう。

このライヴで、ディアンジェロはハービー・ハンコックの「Maiden Voyage」を間奏曲的に使っています。オリジナルのハンコックを聴いてみましょうか。

『Maiden Voyage』、特にタイトル曲で素晴らしいトランペット・ソロを吹いているフレディ・ハバード。1975年にリリースされた『Liquid Love』は「軟派フュージョン」としてジャズ・ファンには無視されているアルバムですが、大学時代によく聴いた懐かしい作品です。

ここでハバードがカヴァーした「Midnight At The Oasis」は、マリア・マルダーの大ヒット曲。エイモス・ギャレットのギター・ソロも最高です。

「Midnight At The Oasis」と並ぶ、エイモス・ギャレットの名ギター・ソロといえば、ポール・バターフィールドの『Paul Butterfield's Better Days』に収録されている「Please Send Me Someone To Love」だと個人的には思っています。この曲のヴォーカルは、マリア・マルダーの元夫であるジェフ・マルダーです。

(次回に続きます)

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