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「スコット・フィッツジェラルドとジャズ」のポッドキャスト

2020年3月21日に、四ッ谷のジャズ喫茶「いーぐる」で、『ページをめくるとジャズが聞こえる』発刊記念のイベントを開催しました。

前半は「スコット・フィッツジェラルドとジャズ」、後半は「ジャック・ケルアックとジャズ」というテーマで村井康司が話をしたのですが、ここでは前半のフィッツジェラルドとジャズについてのレクチャーをポッドキャストにしたものをご紹介します。

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この写真は、スコット・フィッツジェラルドと妻のゼルダ。1920年に『楽園のこちら側』でデビューしたフィッツジェラルドは突然流行作家になり、南部出身のお嬢様であるゼルダと結婚、いわゆる「ジャズ・エイジ」の寵児になります。

そして1925年、フィッツジェラルドは『グレート・ギャツビー』を発表します。1922年のニューヨークとその郊外ロングアイランドを舞台としたこの小説は、フィッツジェラルドの最高傑作であるのみならず、アメリカ文学の中でも屈指の傑作だと言えるでしょう。

このポッドキャストは、『グレート・ギャツビー』に登場するジャズ・ソングが、小説の中でどういう意味を持っているかについて語ったものです。

『グレート・ギャツビー』にはいくつかの日本語訳がありますが、私の本での引用は村上春樹訳を使いました。


ここでは1時間ほどのお話を、パート1とパート2に分けてポッドキャスト化しています。

では、まずパート1はこちらです。

『グレート・ギャツビー』に登場する音楽は、「ジャズ版・世界の歴史」(これは架空の曲)、「アラビアの酋長(The Sheik of Araby)」、「ラヴ・ネスト(The Love Nest)」、「エイント・ウィ・ガット・ファン(Ain’t We Got Fun)」、「結婚行進曲(メンデルズゾーン)」、「ビール・ストリート・ブルース(Beale Street Blues)」の7曲。

このポッドキャストには音源は入っていませんが、これらを含むSpotifyのプレイリストにアクセスできるQRコードが、『ページをめくるとジャズが聞こえる』に載っていますのでご利用ください。

ポッドキャストの後半、パート2はこちらから。

『グレート・ギャツビー』は今まで5回映像化されています。

中でも有名なものは、1974年の邦題『華麗なるギャツビー』(ロバート・レッドフォード主演)と、2013年の同じ邦題『華麗なるギャツビー』(レオナルド・ディカプリオ主演)ですね。

どちらも派手なパーティのシーンが売りのひとつですが、1974年版は20年代の音楽をほぼ忠実に再現していて、2013年版は2013年時点での最新音楽をうまく採り入れています。話の展開はどちらもほぼ小説そのまま。というか、フィッツジェラルドってトーキー映画の前から、とても「映画的」な小説を書く作家だったんだと思います。

次回は3月21日イベントの第二部、「ジャック・ケルアックとジャズ」のポッドキャストをご紹介する予定です。

というわけで、『ページをめくるとジャズが聞こえる』の目次、内容紹介はこちらをご覧ください。



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