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DESIGN WEEK KYOTOスタッフマガジン

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「京都をデザインしなおし、クリエイティブな街へ」をビジョンに掲げ、様々なモノづくり現場をオープンして国内外の多種多様な人たちとの交流を促進するDESIGN WEEK KYOTO。… もっと読む
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記事一覧

2023年度 #2 「その季節しか味わえないことがあること」を、現代の人は本当にどこまでわかっているのだろうか

🌸2023年4月9日〜16日の振り返り ・Fashion Studiesのオンライントークセッションでハタフェス企画者のお一人、藤枝大裕さんとテキスタイル産地ネットワーク主催者の大田先生の話に感銘を受ける ・色んな人たちにDESIGN WEEK KYOTOとDESIGN KYOTOの今後の構想を話したことによって、今後の方向性が固まってくる ・木金の2日間突貫で急遽集まった初対面のチームメンバーで急遽資料を作るも、すごいチーム力でなんとか提出に間に合うという奇跡が起きる ・

DESIGN WEEK KYOTO2023終了。感謝と共に、今後へ向けての想い

「DESIGN WEEK KYOTO 2023 in 丹波・京都・山城」を2月16日−19日に開催 今回、初めて南丹市からの2社、長岡京市からの1社が加わり「丹波・京都・山城」というエリアで48社の多種多様なモノづくりの現場を開いて交流する「オープンサイト」イベントとしてDESIGN WEEK KYOTO(以下「DWK)を実施しました。行政区域にとらわれずグレーターロンドンならぬ「グレーター京都」として京都の文化・産業を実質的に形作っている地域に少しずつ広げていっています。

DESIGN WEEK TANGO 2021の運営を通じて感じた丹後のクリエイティビティとその源泉

「丹後のものづくりを100年後につなげる」をキーワードに、6月24日−27日に初めて開催したDESIGN WEEK TANGO2021。まだまだ整理しきれていないが、少しずつ言語化していきたいと思う。 織物・機械金属・農作物という様々な丹後のものづくりの21社が現場を開き、プロセスを説明し、現場で交流することで、どうやってできているか、どこで作られているか、なにを作っているかが明確に分かるだけでなく、その作り手の思いや背景を感じ、人と人との交わりを生み出していくことができる

やはり対話が肝!オンラインでのモノづくり現場訪問イベントをやりまくって見えてきた5つのポイント

コロナ禍ですね。昨年のDESIGN WEEK KYOTO2020(2月開催)から、リアルでものづくりの現場に訪問して交流するということに制約がかかったため、オンラインでも同じように人と人とが交流して現場の状況が良くわかるような取り組みができないか?ということでウェビナーやらオンラインでの工房訪問、事業者での打合せ、商品開発やアイデア出しなど年間で100件を超える取り組みをしてきました。海外の大学に京都の職人さんたちと共に講義と絞り染めのワークショップをするということもやりまし

「DESIGN WEEK KYOTO2021」でオンライン交流を作り手の方々に実施していただくことにした理由。

2月21日の開始まで、いよいよあと2週間を切りました。 今年の「DESIGN WEEK KYOTO2021」は、オンラインでも各現場を訪れ、交流を深めてもらいたい!ということでテーマを「Meet KYOTOs」としました。その思いはこちらに記載してありますので、ぜひご一読を。 そのオンラインでの取り組みも各工房でジンバルやWifiを整え作り手の方々が自ら案内するというチャレンジをしており、DWKのスタッフが今一生懸命毎日リハーサルのサポートをしています。 慣れているスタッ

【西陣織帯地製造】 桝屋高尾 ねん金糸の魅力

「ねん金糸(ねんきんし)」という糸があるのをご存知でしょうか。美しく煌めく糸を使った織物が最大の特徴です。桝屋高尾がこの「ねん金糸」と出会ったのは、1977年、3代目当主の時。名古屋にある、徳川美術館からコレクションにあった、ねん金袱紗(ふくさ)を復元して欲しいと依頼されたことがきっかけでした。 復元依頼を受けて、早速生地をルーペでのぞき、経糸(たていと)と横糸に、どのような糸が使われているのかを調べてみたのですが、横糸に入っていたのは、これまで見たこともない変わった金糸。

【DWK】 ONLINE DIALOGUE Vol.14 桝屋髙尾 代表取締役社長 髙尾 朱子氏

こんにちは。DESIGN WEEK KYOTO (以下、DWK)の岩口知加です。 7/27、DWK ONLINE DIALOGUE Vol.14 を開催しました。本日はその開催報告をお届けします。なお、YouTubeには対談の様子がアップされていますのでご興味のある方はぜひこちらもご覧ください。 今回のゲストは、 桝屋髙尾 代表取締役社長 髙尾 朱子(たかお しゅうこ)さんです。 桝屋高尾さんは、西陣織帯地製造の工房で、徳川美術館の宝物袱紗を再現する際に開発した独自の糸

“モノづくりをもっと身近に” 新しいカタチのショッピングサイトがまもなくオープン

“モノづくりをもっと身近に” をテーマにしたショッピングサイト"濾庵-ryoan-"がまもなくオープン! 本日は、そんな濾庵-ryoan-の特徴をご紹介します。 モノを買うだけではなく -そのモノを作っている人のこと、 -そのモノをつくる技術のこと -素材のこと… モノづくりにまつわる様々な情報を配信する。 濾庵-ryoan-はそんなECサイトです。 ■特徴その①   職人さん一人ひとりの生き様に迫る「職人紹介」のページ どんな方が、どんな風に、どんな想いで、どんな背

京都のモノづくり現場における、オンラインの恩恵と可能性

コロナ禍の自粛期間に、オンラインの可能性を実感した方は少なくないだろう。弊社COS KYOTOも日々の業務・打ち合わせ・交流・イベント…様々なことがオンラインに代わり、オンラインの恩恵と可能性を大いに感じている。 その中で今回は、COS KYOTOが事務局を務めるDESIGN WEEK KYOTO(DWK)のオンラインを通じたコミュニティ活動を紹介したい。 DWKは、京都のモノづくり現場をオープンし国内外さまざまな人との交流を促進することで、京都が創造性あふれる街となるこ

【DWK】ONLINE DIALOGUE Vol.3- 有限会社匠弘堂 代表取締役 横川総一郎氏

こんにちは。DWK事務局スタッフの北林佳奈です。【DWK】ONLINE DIALOGUE Vol.3! ゲストは匠弘堂(しょうこうどう)の代表、横川総一郎(よこかわそういちろう)さん。匠弘堂はお寺や神社の新築や保存修復工事を行う「宮大工集団」です。社寺建築というと「式年遷宮」が思い浮かび、一子相伝、親方から弟子へ長い長い歴史を超えて受け継がれてきているというイメージがあるのですが、実は匠弘堂さんは創業19年のいわゆるベンチャー企業。社員の平均年齢が32歳という、若手がたくさん

【DWK】ONLINE DIALOGUE Vol.1 - 土御門仏所 仏師 三浦耀山氏

こんにちは。DESIGN WEEK KYOTO (以下、DWK)の北林佳奈です。 先日、DWK初のONLINE DIALOGUE Vol.1 を開催しました。本日はその開催報告をお届けします。なお、YouTubeには対談の様子がアップされていますのでご興味のある方はぜひこちらもご覧ください。 記念すべき最初のゲストは、土御門仏所(つちみかどぶっしょ)の仏師、三浦耀山(みうら ようざん)さん。三浦さんは、DWKが発足した2016年からオープンファクトリーに参加。様々な方との

オープンファクトリーの可能性 〜亀岡でのDWK初開催を通して思うこと〜

COS KYOTO北林佳奈です。弊社が事務局を務める、オープンファクトリーイベント「DESIGN WEEK KYOTO2020」が今年も開催されました。第5回目となる今回は、亀岡・宇治にもエリアを広げ、過去最多の42のモノづくりの工房・工場がオープンファクトリーとして参加しました。初開催となる亀岡エリアは、①将大鍛刀場(刀鍛冶)、②長岡銘竹(京銘竹)、③丹山酒造(酒蔵)、④宮部仏壇(仏壇)、⑤松楽(楽焼)、⑥三浦製材(製材所)の6箇所がオープン。ちなみに私の実家が亀岡にあると