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オープンファクトリーの可能性 〜亀岡でのDWK初開催を通して思うこと〜

COS KYOTO北林佳奈です。弊社が事務局を務める、オープンファクトリーイベントDESIGN WEEK KYOTO2020が今年も開催されました。第5回目となる今回は、亀岡・宇治にもエリアを広げ、過去最多の42のモノづくりの工房・工場がオープンファクトリーとして参加しました。初開催となる亀岡エリアは、①将大鍛刀場(刀鍛冶)、②長岡銘竹(京銘竹)、③丹山酒造(酒蔵)、④宮部仏壇(仏壇)、⑤松楽(楽焼)、⑥三浦製材(製材所)の6箇所がオープン。ちなみに私の実家が亀岡にあるということもあり、亀岡エリアの担当として準備を進めてきました。

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亀岡のMAP(こうして見ると本当に盆地!)
イラスト:手描き図面工房マドリズ 

とても魅力的で多種多様な工房・工場が参加してくださり、絶対におもしろいオープンファクトリーになるに違いない!という確信はありましたが、唯一の心配は、果たしてどれほどの方が足を運んでくださるのだろうか、ということ。 亀岡は京都市内から電車で20分ほどで行けるとはいえ、亀岡駅から更にバスや車に乗って行く所がほとんどで、「訪れたいけれど交通手段がなくて…」と断念される方も出てくることが予想できました。そこで、亀岡市さんからのご協力を得て、亀岡駅から各工房・工場を回る送迎バス ”ファクトリーライン”を2日間運行していただけることになりました!またJRの各駅や観光案内所などにもチラシを配架し、一人でもたくさんの方に亀岡の工房・工場へ足を運んでもらいたい!という祈るような気持ちで本番を迎えました。


ファクトリーラインは満員御礼!参加工房・工場からも嬉しい声が続々!

抱いていた不安はどこへやら。実際に始まってみると、2日間の送迎バス”ファクトリーライン”はいずれも満員御礼。参加された方からは「職人さんが丁寧にわかりやすく説明してくださり、ものすごく楽しかった!」「来年もまたぜひ参加したい」と大満足のお声が続々と事務局に届きました。

「期間中50名ほどの方が来てくれて、もうめちゃめちゃ可能性を感じました!」DWK2020終了後、嬉しい声をいただいたのは三浦製材さん。三浦製材さんは亀岡駅から車で約20分の、山間にある製材所です。三浦さんいわく、こんな短期間に50人もの人が会社に訪れることは初めてだったそうですが、自分たちの仕事を様々な方に見ていただくことによって、これまで気づいていなかった新しいことに気づけたり、新しい商品のアイデアがひらめいたりして、オープンファクトリーにものすごく可能性を感じてくださったとのことでした。

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三浦製材

また、京都で唯一の刀鍛冶工房、将大鍛刀場さんにも50名を超える方が訪れ、オープンファクトリーは大変盛り上がったそうで、その後直接仕事につながるような話も複数生まれているとのこと。

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将大鍛刀場

その他の工房・工場の方からも、予想していたよりも多くの方が来てくださり、次の仕事につながりそうな出会や、これまでリーチできていなかった方たちに自分たちのモノづくりを知っていただけるきっかけになった、とお声をいただきました。


今回の亀岡エリアでの開催を通して、郊外エリアでのオープンファクトリーも十分に可能性があることを改めて感じました。今回感じたこの可能性を、次回のDWK2021につなげ広げていけるよう、事務局メンバーの一人として動いていきたいと思います。

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