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文化の読書会

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読んだ本の趣旨を1章ずつ1000字以内で書いていっています。
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#読書感想文

精神性の高低はルネサンスとピューリタリズムの妥協の結果であり、これが近代の心の姿…

文化の読書会ノート ホイジンガ『中世の秋』(堀越孝一訳)第一版緒言 I  はげしい生活の基…

激しく、憂鬱な生活から生まれた“生活の美”。ホイジンガ『中世の秋』を読む(1)第1…

ちょっと間が空きましたが、今回からこちらを読みます。 前回まで、ホイジンガの『ホモ・ルー…

ことばの多面性と限界で遊ぶ営みとしての“詩”。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読…

文化の読書会、前回からヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』(中公文庫版)を読み始めまし…

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快楽と幸福。“teleiosな状態”はどこにあるのか。リストテレス『ニコマコス倫理学』…

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストと…

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「語り」の根源性:語られた言論と書かれた言論の交錯、そこから哲学(史)が生まれる…

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストと…

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ポリス共同体/社会的共同関係を支えるのは、やはり愛だ。アリストテレス『ニコマコス…

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストと…

ポリス共同体/社会的共同関係を支えるのは、愛だ。アリストテレス『ニコマコス倫理学』をよむ(8)。

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫)を交互に読んでいくという試み。 今回は、アリストテレス『ニコマコス倫理学』の第8巻。毎回注記してますが、巻といっても、現代的な感覚でいえば“章”に近いです。今回は、愛/友愛に関する内容。前の巻に比べて、言いたいことがけっこうすっきり述べられている感があります。ちなみに、次の第9巻も引き続き、愛/友愛に関する議論です。 読書会での設定文献は↑の翻訳だが、最近に

真剣に「遊ぶ」ことで浮かび上がってくる何か。納富信留『ソフィストとは誰か?』をよ…

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストと…

演じる詩作者、ゴルギアス。納富信留『ソフィストとは誰か?』をよむ(5)。

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストと…

『ニコマコス倫理学』第4巻-その他の<性格の徳>および悪徳

哲学初心者の僕がアリストテレスに向き合う。今回は第4巻(第1章〜第9章から成る)を読んでい…

両極のあいだに中庸。しかも、固定的ではなく。アリストテレス『ニコマコス倫理学』を…

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストと…

いかにして、それは“それ”になるのか。納富信留『ソフィストとは誰か?』をよむ(3…

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストと…

選択する基点としての“徳”。自由と倫理をめぐる議論の原点。アリストテレス『ニコマ…

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストと…

ソフィストから哲学者が生まれた。プラトンによって。納富信留『ソフィストとは誰か?』をよむ(2)。

アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫)を交互に読んでいくという試み。今回は、納富先生の第1部第1章「“ソフィスト”ソクラテス」を読みます。 摘 読。ソフィストという存在を考えるとき、ソクラテスはその対極として位置づけられてきた。とりわけ、20世紀前半の哲学史研究者たちによって、ソクラテス以外のソフィストたちが「ソクラテス以前」(実際に生き、活動していた時代とはズレがあっても)とされたことで、ソクラ