悲観主義に発するprogettista。ランベッリ『イタリア的:「南」の魅力』を読む(5)
文化の読書会、この本も最終回。第5章「イタリア的悲観主義」と結章「イタリアから何が学べるか」を読みます。
摘 読。イタリア的なものとして、表面上の陽気さ、暢気さ、明るさに目が向けられることは多い。しかし、それはごく一部に過ぎない。実際には、もっと複雑である。むしろ、注目すべきは根源的な不安、悲観主義である。明るさは、そのあらわれなのである。
ジャコモ・レオパルディ
詩人であるレオパルディ(1798-1837)は、当時のイタリア半島で最も後進的であったローマ教皇直轄領の周