【一般臨床】膠原病

最近、学生のアルバイトが来まして
少し教えてみたりしますが忘れていますよね・・・

学校で習うだけでしょ?って疾患の方も意外と来院されます
別に治す・治さないとかではなく、知識は必要ですよね

そんなことを思う今日この頃
皆さんこんにちは、これじおです


膠原病とは?

そもそも論ですが
膠原病は『自己免疫疾患』と言われていますね

本来、外からくる悪いモノ(細菌とか)を相手にするはずの免疫が
自分の細胞を敵と勘違いして攻撃しちゃう、ということですね

全身の症状を伴う炎症性疾患多臓器の障害が起きます

国試によく出る問題って、社会人になって遭遇したときに
最低限覚えていないといけないことが多いので、そこだけ備忘録的に


関節リウマチ(RA)

女性に多く、30~50代に好発
関節滑膜の炎症から肉芽組織(パンヌス)を形成して、軟骨や骨を破壊して関節変形を引き起こします

手指のこわばり
これは絶対に覚えないとですね
患者様の問診でも怪しいと思ったら必ず聞きます

後は、関節の炎症(手指、手首、足趾、膝、肘など)が発生

それに付随して

上肢の関節症状として
スワンネック変形やボタン穴変形

下肢の関節症状として
外反母趾、槌指

関節外症状として
リウマチ肺(間質性肺炎)、心外膜炎、リウマトイド結節

などは出やすいですし、覚えておいた方が良い内容だと思います


全身性エリテマトーデス

この患者様も多くいます
systemic lupus erythematosus = SLE と略されますね

systemic は『全身の』
lupus はラテン語で『狼』
erythematosus は『紅斑』
全身に狼に咬まれた後のような赤い斑点が出来る、ということです

こちらも女性に多いですね

症状として有名なところは
蝶形紅斑・・・頬骨から鼻にかけての皮疹
骨破壊の無い関節変形
日光過敏
ループス腎炎

などでしょうか

特にループス腎炎は、腎臓の障害で蛋白尿・高血圧・浮腫が起きます
腎臓の作用が濾過や水分量の調整であることを考えると分かりやすいですね


強皮症

こちらもやはり女性に多いですね

線維芽細胞の増殖で、コラーゲン合成が促進する
→皮膚や肺などが硬化する(間質性肺炎など)

レイノー現象が特徴的ですね


シェーグレン症候群

こちらも女性に多いです
唾液や涙など、外分泌腺の機能低下で乾燥症状がみられる


ベーチェット病

発症に性差はないが、男性の方が重症化しやすい
国家試験に出やすい3つの特徴があり

・口腔内アフタ性潰瘍
・外陰部潰瘍
・網膜ぶどう膜炎

以上の3つです
もちろん他にも症状がありますが、まずはこの3つを覚えましょう

まとめ

膠原病は大まかに言うと
自己免疫疾患(と言われている)であり、発熱や体重減少を伴う炎症疾患で多臓器の障害を起こし、慢性持続的に経過する
そして大体女性に多い

↑ここはほぼどの疾患でも同様です
重要なのは、『違うところはどこなのか?』ですね

私たちはこの症状を治療することはもちろんできません
しかし、どんな症状が出て、どういう困っている部分があるのかは知っておく必要があります

振り返ってみると先にも書いた通り、結構多くの患者様が抱えています
私もあらためて復習しようと思いました

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