インターン生日記②(甘党じょー):Corpyに来るまで、来てから。その1

医療系AIベンチャーでインターンしていた20年7月のある日。5週間の契約のうち数週間が経過、21年4月の新卒入社までお世話になるところを探さねばと考え始めたころ。Facebookでこんな投稿が流れてきた:「私がインターンしているAIスタートアップでインターンを募集」。投稿者は例のスーパーポジティブガールのななせ。これだからSNSは嫌なんだと思った;他人の成功ばかり見えるから。インスタも一時期消してたし。Wantedlyの募集詳細を見てみる;グローバルAIスタートアップ?どうせ無理でしょ。今まで何社応募して落とされたかわかんないし。21歳で博士課程とかちょっと何言ってるかわかんないし。まあいいや、とりあえず保留で。しばらくしてまだ覚えてたら出すか考えよう。と思って画面をスクロールした。

一週間ぐらいして。

まだ覚えてた。他に興味惹かれる募集もWantedlyには無かった。調べる媒体を変えるか。。。Wantedlyに無いなら無さそう。調べる条件を緩めるべきか。。。事業開発インターン、AIとか先端技術、スタートアップ。正直どれも落としたくない、これでも国際性を削ったんだし。まあいいや、応募は簡単だし。プロフィールは作りこんだし。と思ってCorpyの募集ページの「話聞きたいです」ボタンだけ押して、歯磨きに戻った。

数日後。

なんか来てる。。。!返事が。。。!「履歴拝見しました、素晴らしいです!」とのこと。こんな変わり者を素晴らしいとは、だいぶ変わりものな会社なんだと思った。すぐ面接かと期待したものの、課題を提出しろとのこと。AI市場のリサーチの課題(特定のAI企業の成功要因は、みたいな)を選択する旨を伝えた。

提出期限の二日前。土曜日の夜。

課題まだ何もやってない。。。!いや始めてはいたけど。課題の意図の理解とか、本質的でないことばかりだけに時間を費やしてた。AIでDXした企業、医療系AI企業とか、調べてた企業は課題の意図からずれていたことに気づく。要するに何もやってない。。。!焦りつつ色々検索。運よくAIがサービスの本質である企業を発見;しかも上場企業で外部調査レポートもあった。これをまとめることにする。

その日の深夜。

そこそこわかりやすいスライドづくりにそこそこの自負があった自分。そこそこのものをそこそこの時間で完成させた。デザインはあんまり凝ってないけど、構成は悪くないはずだし、とりあえずこれで。そう思って就寝。一応資料を添付したメールが時間指定で自動送信されるように設定。ずる賢くなったものだと思った。

後日、面接に通してもらえるとの連絡を受けた時、少し罪悪感を覚えるだけの無垢さは残ってたから安心した。

面接当日。

いつも通りインターン出勤(リモート)。途中30分だけ抜けますとは伝えてある。微妙に緊張しつつ作業する。。。しようとした。あんまり作業効率は上がらないまま時間に。自分の作業効率の不安定さは常に悩みの種だ。The豆腐メンタルとはこのこと。

指定されたZoomリンクを踏む。5分ほど時間には早かったらしい。その日はまだ面接官の一人だった(インターンの同僚にはまだなってなかった)ななせにそう言われた。こういうデジタル作法に疎いあたり、自分はミレニアル世代らしくないなと痛感した。彼女とは確かどこかで一度会った記憶があった;Facebook上で既に友達だったのもそういうことだと認識してた。「あの時一度お会いしましたよね。。。!」みたいなことを言ったがなんか話がかみ合わず。結局微妙に自分が滑った感じで面接は始まった。

自分で作ったスライドを使ってプレゼンするだけだったので、特に目立ったミスも犯さず発表は終了。ななせとその場にいたもう一人の面接官の方からは特に質問無し。これで終わりかなと思った時、浩平さんがコメントしてきた(いつからいたんですかー!)。。。

「非常によくまとまったプレゼンだったと思います~」と浩平さん。確かほめられたのは最初のこれだけ(笑)「(自分が調べて発表したAI企業について)他社との差別化要因があまりないなら、なぜ顧客を奪取されず、シェア一位を保ててるの」みたいなことを聞かれた;「差別化要因がほとんどない中、競合とは違って唯一サブスクリプション型で安いので」みたいなことを言った。「AIだからといって精度が100%になるわけではない、人間のタスクを完全に、簡単に置き換えられるわけではない」と次に言われた;それがわかってないように自分は見えたのかな。。。完全に置き換えるのは困難でも、業務フローの一部だけAIに担当させて人間はそのチェックに回ればいいんじゃないの。。。みたいなことを思った。けど流れに押されて言えなかった;落ちたと思った。

が。

なんと。その日中に最終面接への招待がきた。また一次面接のように準備して、当日また微妙に緊張しながらZoomリンクを踏む。始まってすぐ、緊張は杞憂だったと気付いた;オフラインでこれなら、握手会という就活用語が合うだろうなんて考える余裕もあった。随分と円満に終わって、安心してその日はインターンの作業に取り組めた;いつもより作業効率は良かった気がする。またもその日中に送られてきた必要書類にパソコン上でサイン。時は2020なんだと感じつつ。

7月31日をもって前インターンを終了。8月3日よりCorpyで勤務開始になった。自分のSlackにCorpyのWork spaceが追加されたのがなんとなくIconicだった。

初日にオンラインでビジネスチームのみなさんと顔合わせ。浩平さん:面白そう。舞木さん:大学の知り合いに似てる。。。とみー:なんか自分と似てる、話合いそう。ともし:寡黙か。なんか怖そう。今思うとそこそこ合ってるような、合ってないような第一印象に頭を支配されて、その日は終わった。

Corpyでの勤務開始から確か数週間後。初めてCorpyの本郷オフィスに出向いた。自宅から一時間ぐらい;リモートの時代にはもったいない時間の使い方だと思った。通勤の度に満員電車とかもう絶対無理。小路の奥に、コンクリづくりのおしゃれな建物が見えた。ドアベルを押す;20秒ぐらいして何か開けようとしてる音;さらに20秒ぐらいしてやっとドアが開いた。

「こんにちは~」。とみーだった。はじめましてなんて言いつつ、背高いなこの人と思った。後々聞いたところによると、身長185cm越えらしい。

はじめましてCorpy。

オンライン勤務して数週間経っているのに、Corpyとのはじめましてを実感できたのはこの時。オンラインでそうできなかったあたり、自分はやはりミレニアル世代っぽくないなと思った。

(「Corpyにくるまで、きてから。その2」に続く。)



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