森進

株式会社エム創業者。Johns Hopkins大学医学部放射線科教授。1991年にJo…

森進

株式会社エム創業者。Johns Hopkins大学医学部放射線科教授。1991年にJohns Hopkins大生物物理学博士課程に留学して以来、米国研究生活30年。2021年6月に株式会社エムを創業し、研究の集大成として技術の社会実装を志す。www.corporate-m.com

最近の記事

日本の持つ脳ドックというシステムのユニークさと可能性~新著『認知症を止める 「脳ドック」を活かした対策』で伝えたい想い (2)

私の書籍について話をさせて下さい。『認知症を止める 「脳ドック」を活かした対策: 異変(萎縮・血管)をつかんで事前に手を打つ』というタイトルで、三笠書房さんから本日5月11日に発売されました。筑波大学名誉教授、現メモリークリニックお茶の水理事長で、認知症医療の第一人者でもある朝田隆先生との共著です。 「番外編」の私的な連動企画として、書籍には書ききれなった内容についてnoteに綴ります。 第一弾では、「認知症は生活習慣病」であるからこそ「脳の健康は自分の手 で管理できるん

    • なぜこの一般向け書籍を上梓するに至ったのか?~新著『認知症を止める 「脳ドック」を活かした対策』で伝えたい想い (1)

      私の書籍について話をさせて下さい。『認知症を止める 「脳ドック」を活かした対策: 異変(萎縮・血管)をつかんで事前に手を打つ』というタイトルで、三笠書房さんから本日5月11日に発売されます。筑波大学名誉教授、現メモリークリニックお茶の水理事長で、認知症医療の第一人者でもある朝田隆先生との共著です。 「番外編」の私的な連動企画として、書籍には書ききれなった内容についてnoteに綴ります。 第一弾は、本書籍を上梓するに至った経緯・想いをお伝えします。 1. 脳の研究者としての問

      • 正しい生活習慣が将来の脳の健康を支える―30代から始める「9つの習慣」

        株式会社エムの創業の経緯を示した記事で、「日本の健診文化が生んだ世界唯一の医療ビッグデータとの出会い」が私にとってのブレイクスルーであったことをお伝えしました。その理由として、私が目指す脳疾患を正しく予防する世界の実現には、未病(病気になる前)の方の脳画像データの解析が必要であったことにも触れました。 本稿では、この理由をさらに深掘りします。脳の健康管理のあり方について基本的事項を整理し、著名な学者の意見も踏まえながら、脳の健康管理を正しく行うことの重要性をお伝えしたいと思

        • なぜ還暦の米国大学教授が日本で起業を決意したのか?

          私、森進は、2021年6月に東京にて株式会社エムを設立しました。30歳で大学院留学で渡米して以来、30年以上、ジョンズホプキンス大に在籍、同大学放射線科の教授としてアメリカに在住する私が還暦を超えて、なぜ日本で新しく会社を設立するに至ったのか?その契機となったのは、日本の人間ドック、特にMRI/CT活用の先駆であった日本の医療機関との協議でした。 創業のきっかけアカデミア人生における「成功」と「後悔」29歳でアメリカに渡り、大学院で本格的な研究の世界に身を投じた私は、以降3

        日本の持つ脳ドックというシステムのユニークさと可能性~新著『認知症を止める 「脳ドック」を活かした対策』で伝えたい想い (2)

        • なぜこの一般向け書籍を上梓するに至ったのか?~新著『認知症を止める 「脳ドック」を活かした対策』で伝えたい想い (1)

        • 正しい生活習慣が将来の脳の健康を支える―30代から始める「9つの習慣」

        • なぜ還暦の米国大学教授が日本で起業を決意したのか?