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欧州での知財就活(2)

知財就活で使ったツールの紹介

それぞれの経験やタイミングでベストなツールは変わってきますが、私の経験は以下です。

Linkedin

私はこれが一番いいと思います。理由は、新規募集の更新がほぼ全てタイムリーに行われること、検索しやすいこと、結局直接応募になり人材会社を介していないこと。あとに記載しますが、知財のような専門性の高い就活を欧州で日本人が行う場合、かなりピンポイントでポジションを検索しなければいけません。もちろん、ドイツ語、フランス語、英語などがネイティブレベルで、的なケースは全く別だと思いますが。
知財ポジションというのは、求人を出す側も探す側も、直接応募が効率的なんだと感じました。

求人を出す側としては、Linkedinのような大きいところで募集をかけても、募集要項にそこそこ当てはまる人しか応募してこないのでそんなに手間ではないし、募集要項に当てはまる人がそもそも多く無いのに人材会社なんて介したらますます候補者が減るためです。

応募する側としては、知財部のある企業や特許事務所のWebページをちょこちょこ見るのは非効率ですし、こちらの企業は大概Linkedinで求人公開するので、Linkedinだけ見ていればほぼ全ての新規募集ポジションをカバーできます。知財部があり、かつ、私が応募できそうなポジションのある非日系企業は、そこそこ大きな企業しかないかと感じました。そういった大きな企業は、会社全体での新規採用数もそこそこ多いので、一括でLinkedinに新規求人を更新します。
大体Linkedinから応募をクリックするとその企業の採用ページに飛び、直接応募になります。
ちなみに特許事務所のトレーニーポジションは確か9月ごろに募集が始まりますので、特許事務所に限っては夏に集中的に就活するのもありです。
私はやはりインハウスの知財業務が好きなので、諦めずLinkedinをモニタリングし続けました。正直、企業知財部以外は何だかそんなに好きじゃないけど、嫌いな理由はないからとりあえずデートしている的な感覚に陥りました。

現地人材紹介会社

いくつか案件紹介していただいたところもありますが、そんなにマッチしませんでした。


日系人材紹介会社

薄々分かっていたものの、藁にもすがる思いで登録しました。結論として、知財スキルを持っている方にとっては有効な手段では無いです。

日系の人材会社に人の募集をかける=日本語スキルを要している日系企業=ジェネラルなスキルを要している=知財スキルが役立つようなポジションはあまり無いとなります。

ロンドンにある会社2社とお話をしたときの体験談です。
<会社としてのクオリティに疑問>
1社目は知財という言葉すら恐らく理解されていなかったかなり若いの女性に「〇〇会社の倉庫での荷物を運ぶ業務くらいしか無いですね」と半笑いで言われました。私がそのポジションを募集していた会社やポジションを見下したりいている訳ではありません。実際、その会社自体はとても面白い取り組みを沢山されている素晴らしい会社ですし、日本では結構な人気企業です。自分の扱う商品(求人や応募者)をそんな風に扱うって人材会社としてどうなんですかね。
<やはり求人がない>
2社目の会社はとても良かったです。日本が本社で色んな国にオフィスがあるようなので、管理・体制がきちんとしているのかと思いました。年齢は皆さん高めで、親身に対応して頂きました。ただ、登録時に、滅多に私のスキルを活かせるポジションはイギリスを拠点とするその会社には求人が来ない、なぜなら・・・と説明をして頂きました。それでも何かないか探してみると言って頂き、知財バックグラウンドを活かせそうな求人も紹介頂きましたが、私のやりたいことなどを踏まえた上で応募しませんでした。



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