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#8 明らかにオープン前で余裕のない人の話

さて、オープン1週間をきった人はいったいどんな風に過ごしているでしょうか?

余裕のなさっぷりを書き残しておきましょうか。

今回のお話はいつか自分でみた時に、笑うためのものです。(←いや、アンタ書いてる場合じゃない、今、笑えてないから。)



余裕がない。

駅で誰かが落としただろうハンカチを、素通りした時、「あ、コイツ(私)本当に余裕ないな」と感じた。でも、戻って拾わなかった。「あ、コイツきてんな。」と思った。なんかごめんなさい。



気づけばミカンしか食べずに一日が終わる。

そんな日が何日も続いた。そんなこと私の人生であるんだね。自他共に認める食いしん坊なのに。自分でもおどろく余裕の無さ。(なんで、ミカン。きっとなんとなく、ビタミン取りたい願望と手軽さ?一袋買ったら何個も入ってるし何日ももつもんね?)



なんでこんなに余裕がないのか。

やることが終わっていない。やることって何、どこまでやるの?

私が今までのびのび働かせて頂いてきた恵まれた環境のように、この短時間でつくりあげるのは難しいだろう。そしてきっとそれはできない。

なのに、そんなお店を夢みてしまう。あれもこれも、私は足りてない。全然足りてない。

このままではお客様に喜んでいただけないのではないのか?そんな風に思うと辛くて、ずっと何かを改善したくなってしまうんだ。

これはどこに置く?もうちょっと前?後ろ?この色で大丈夫?白?いや、黒?こんなサービスが必要だよね?あのお客様もいらっしゃるし、あの薬剤もあった方がいいよね?あっちに質問、こっちに報告、そっちに連絡、忘れてない?忘れてたー!間違えたー!なんか違うの届いちゃうー!キャンセルできないー!あーーー。。。


こんな感じで、全然順序良くなんて進まない。見たもの感じたものすべてが気になって、手をつけていると、終わる気がしないんだよ。


 

でも、その日はやってくる。

お店の誕生。お店はきっと、生まれたその後は、私だけではなく、多くの関わってくださる人達によって成長していく。どんなお店に育つのかは誰にもわからない。


だから思う、今、どこまでやれるのかな、と。

今の私に余裕がなくて、いつかの私に笑われても、ミカンしか食べてなくて痩せたのに、またすぐリバウンドしても(それは残念だけど!)いい。ただ、どうしたらもっと良くなる?お客様が笑っている、その未来だけを考え尽くして動き尽くしてその日を迎えること。それが生まれたての姿になる。その日から生まれるお店への、私にしかできない最初で最後の役目だ。



では、今日もジタバタしながら過ごします。でも、落としものはちゃんと拾って落とし主に戻る、そんな世界の住人でいたいです。ごめんなさいね。。。

そしてミカン以外が食べたくなる心の余裕よ、戻ってこい!!


トゥービーコンティニュー。



➖ハッピーエンドがかきたくて〜開業準備編#8➖








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