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相性のいい舞台を1万円以下で観れるのはコスパがいい

おはようございます、ただいま「未開の議場2023」真っ最中です、はい、3日目です、のコロブチカです。
突然何の話だ、という感じですがちょっと前から思っていたことで、昨日改めてそうだなって感じて、そして制作白猫屋さんから「そろそろコロさんのnote更新してください」って言ってもらえたので(読みたいよって意味ね、うれし!)、筆取った次第です。

昨今舞台のチケットが値上がりしたねえとか、物価上がったよねえ、とかそもそもやっすい値段でやりがい搾取されてんだから適正だ!とかまあ、なんか色々な話が料金に関してはありますが、今回はそういうのとはちょっと角度の違う話で。

だいたい金額の高い安いって相場でものをみるじゃないですか。
りんごが1000円だったら高いし、10円だったらどうした?ってなる。
でもある国じゃあ10円普通かもしれないし、そもそも1000円ってお金は美容室だったら超安い。
や、ものすごく当たり前の話をしているんですけど、
日本における舞台、そして小劇場って世界での相場で考えると、多分10000円は高い。そして1000円は安い。
そんな感じがする。
ところが「日本の舞台」というカテゴリーから「体験」というカテゴリーに少し視野を広げてみる。すると私は「舞台」って物凄くコスパがいいんじゃないかなあって感覚があるんですよ。
「体験」とするともう値段はものすごくピンキリなので、中央値はよくわからないんだけど、例えばディズニーランドは純粋にチケットだけなら今は8000円くらい?時間で考えたらお芝居は2時間くらいでディズニーは1日なんだからディズニーのがコスパいいじゃんか!ってなりますが、ちょい待って。

うだうだ前置き長くなりましたが、なんでコスパいいって感じたかって、簡単に言えば価値観の変化や感動が10年以上続いているから、って私は思うんです。私が現在本番中の「未開の議場」という作品、これを観たのは10年前。でも、まだ何度もあの時揺らいだ価値観や感動は今も自分を作っているという感覚。10年後の自分をもまだ揺さぶる、そういう影響力がある。そんな体験ってなかなかないと思っていて。

それこそ私が強く変わったなと思える体験って友人や恋人や近しい人からの強い気持ちや言葉だったなと思いますが、舞台はまさに、「そこに人が生きてる」から、そして自分もそこに居合わせてる感覚がすごく強いから、感情移入の量も大きいし、まるで一つの人生を生きたかのような影響力がある、こともある。
あくまでこれはタイトルにあるように「相性がいい」場合だけなんだけど、そして「そんな作品に出会うまでにチケット料金いくら払うのよ!」って言われるかもの詭弁なんだけど、まあ人生ってそうじゃん、いきなり当たりくじ引けないこともあるじゃん。
だから私は舞台の案内をする時、個人的にお声かけしている基準は「今回の舞台は特にこの人に刺さりそう、見て欲しい」ってのでお知らせしていて。で、実際来場してくれた人たちから頂くメッセージが「本当に知れてよかった、もう一回観たい、すごい動かされた」とかなんか今回特に「この人の人生にこの演劇お届けできてよかったな」と思うことが多くて、それで熱のこもったメッセージを観るのと共に多分皆もあの時の私のように10年とは言わなくともこの余韻が暫く残るのだろう、そして人生のどこかでまた顔を出すのだろうと、思ってなんかその気持ちを「コスパ」って言葉に変えるのはちょっと抵抗感あるんだけど、キャッチーなタイトルにしたくてつい。

つまり、私自身も皆さんの声に物凄く心が動かされ、そして原動力になっていますよ、ということです。本当にありがとうございます。
私の夢というか、希望は「全世界の人に相性のいい舞台を一度は体験して欲しい」というもので。私がご案内できる人届けられる人は多くはないけど、せめて私のこと知ってくれてる人にはそういう体験を一度でもお届けできたらなあと心から思います。

今日も、頑張る。
今回の「未開の議場2023」は人と関わることの多い人、差別や区別、マイノリティ、社会現象、コミュニケーション、平和そんなキーワードに引っかかる人に刺さりやすそうだと思ってます。

残りステージは
11/2 19:00
11/3 13:00
11/3 18:00
11/4 13:00
11/4 18:00
11/5 13:00
11/5 17:00
未開の議場2023詳細コチラ

たくさんの人に届きますように。

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