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「文字」と「テキスト」と「アピアランス」の複雑な関係|Adobe Illustrator Tips

文字をアピアランスで加工していたら設定したはずの塗りがパネル上では「なし」になっていたり、文字の塗りと線の重ね順を入れ替えようとしたらなぜか入れ替えできなかった覚えはないでしょうか。

これらはバグなどではなく、歴としたIllustratorの仕様です。今回はこの原因となる「文字」と「テキスト」の違いについて解説していきます。


「文字」と「テキスト」のアピアランス

結論から言うと、Illustratorのテキストには「文字」と「テキスト」という異なるアピアランス属性が存在しています。それが冒頭の不思議現象の原因です。まずそれぞれの属性を確認してみます。

文字ツールでテキストを作成すると、アピアランスパネルには下のように表示されます。「テキスト」という属性が表示され、塗りや線の項目がありません。これが「テキスト」のアピアランスです。

続けてアピアランスパネル内の「文字」をダブルクリックしてみてください。文字が選択状態になり、アピアランスパネルには「文字」と言う属性と共に、見えなかった塗りと線が表示されます。これが「文字」のアピアランスです。

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