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「効果のパスファインダー」の位置によって結果が変わるのなんで?|Adobe Illustrator Tips

「効果のパスファインダーが、配置場所によって結果が違う理由がわからない」と悩んでる人を見かけました。ややこしいですよねあれ。

例えばこんな例です。

どちらも元はただの正円ですが、いくつかの効果で加工しています。注目して欲しい点は、以下の2つです。

  • 左は「効果>パスファインダー>切り抜き」が「塗りと線の外側」に配置。

  • 右は「効果>パスファインダー>中マド」が「塗りの中」に配置。

いずれも配置を変更するとこの結果にはなりません。今回はなぜこのような結果になるのかを解説していきます。

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結論から言うと

まず左の作例は、「ジグザグで変形した塗り」を「無色の線」で「切り抜き」をしています。つまりこのパスファインダーは塗りと線の両方を対象としています。

左の作例(青い線は無色の「線」のパスです)

対して右の例は「ジグザグで変形した塗り」を「変形でコピーしつつ回転」させ、その2つの塗りに対して「中マド」を適用しています。つまりこのパスファインダーは塗りに対してのみ適用されています。

右の作例(「変形」でコピーしたパスはグレーにしています)

「効果は配置場所によって適用範囲が変わる」ということと、「無色の塗りや線もパスとして処理される」というのがポイントです。

「効果のパスファインダー」とは?

効果のパスファインダーは通常のパスファインダーとは異なり、アピアランスの上でのみ作用する「適用するとこうなるよ」というシミュレーションです。

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