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本日のイラレマガジン

Adobe Illustratorともっと仲良くなれるWebマガジン
イラレの中・上級者向け。最新テクニックや解説、イラレ職人コロの活動の裏話などを月4回お届け。
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#イラレ職人月報

【はじめに】本日のイラレマガジンとは

毎月4回更新、月額100円。もっとイラレと仲良くなりたい!という人のための、世にも珍しい Adobe Illustrator専門のチュートリアルマガジンです。なんと100本以上のイラレ記事が読み放題になります。 \ こんな人にオススメ!/ イラレの基本操作はできるけど、もっと色んなテクを知りたい! なんとなくではなく、イラレの機能をしっかり理解したい! イラレ職人コロの考え方を知りたい!応援したい! (1)こんな記事が読めます●イラレの応用チュートリアル記事が中心

今日もカフェで本を読む|イラレ職人月報2024/08

僕は仕事関係の本を読む時、いつも近所のカフェに行きます。 甘えだというのは重々承知しているのですが、自宅だとどうにも捗らないんですよね。ベッドに飛び込みたくなったり、YouTubeなどの誘惑が多かったり、家事などの他にやるべきことが視界に入ったりで集中できないのです。 カフェだと人目があるので変にサボったりできないし、お金を払っているのだから時間を無駄にはできない…とか、長居しすぎると迷惑かな…といった焦り?からも集中力が生まれやすい気がします。 単純に、雰囲気の良い場

自主制作ができないクリエイターの抜け出し方|イラレ職人月報2024/07

「仕事でなら作れるけど、自主制作だと何を作って良いかわからない…」というクリエイターをよく見かけます。実は僕も会社員時代はそうでした。 もちろん、すべてのクリエイターが自主制作をすべしと言う気は全くありません。今回対象としているのは「自分はこれで良いのだろうか…」という不安から自主制作を考えるけどできてない…という人についてです。 これは「自分が何を喜びにしているか」を曖昧にしていることが原因だと今は考えています。 「やらされ仕事」はコンセプトのないデザイン決まった方針

SNS時代のクリエイターは不幸なのか|イラレ職人月報2024/06

インターネット、SNS、コロナ禍、そして生成AIなど、技術や環境の変化により、クリエイターを取り巻く状況は大きく変わっています。 例えばSNSの普及により、最初からトップレベルの作品ばかり目にして若手は挫折してしまうのではないか。誰でも発信できるがゆえに「正しくない情報」に影響されてしまうのではないか…と、懸念を抱く人もよく見ます。 たしかに、僕自身も今この時代に生まれていたら、今のようにネットやSNSと上手く付き合えて無かったかもしれないです。これからのクリエイター達は

「発信のための発信」になっていないか|イラレ職人月報2024/05

イラレ職人コロとして発信業を始めて6年目となりました。長く発信を続けていると、フォロワー数や売り上げを増やすために様々な試行錯誤がどうしても必要になります。 新しい企画を考え、これは行けるか…!?となった時に、考える言葉があります。それは「発信のための発信になっていないか」です。

僕が顔出しをしない4つの理由|イラレ職人月報2024/04

「コロさんは顔出しNGですか?」とたまに聞かれます。 別にNGではないです。例えばAdobeMAXなど「実際に会える」こと自体に意味がある仕事では、普通にそのまま出て行きます。 でも、そういった理由がない限り、基本的にイラストアイコンを掲載してもらいますし、オンラインのイベントやミーティングもアバターで参加します。 おかげで悪目立ちする場面も多々あったりします。笑 今回はなぜ僕はイラストアイコンを使っているのか。その理由やメリット・デメリットについて簡単に説明します。

コロ式:興味を持たせる「一言目」の十則|イラレ職人月報2024/03

X(旧Twitter)から始まったデザイン書のレビュー企画 #デザボン で、最も力を入れているのが「一言目」です。 長文はまともに読んでもらえないこのSNS時代において、まず最初の1文で興味を引き出すことが、この発信には不可欠だと僕は考えました。 その中で試行錯誤して生まれたのがこれらの「一言目」です。いずれも特定の人に強く刺さることを意識して書いています。 前提として、この書籍レビュー企画は僕の個人的な発信なので、何時間も費やすことはできません。可能な限り短時間でクリ

「デザインができない」の境界線|イラレ職人月報2024/02

クライアントにヒアリングを行い、いざデザインを制作して提出すると「思ってたのと違う」と言われた。「デザインはわからない」とお任せにされたが、デザイン案を出したら色々細かく注文された。 デザイナーの仕事をしていたら、誰しも一度は経験することでしょう。様々なケースで様々な原因があるので、ここで僕が正しい正しくないを論ずるのはまぁ時間の無駄です。 しかしこうも思います。後から具体的に言いたいことが出てくるということは、デザインというプロセスの中で、「わかる部分」と「わからない部

「新しいアイディア」はどこにある?|イラレ職人月報2024/01

SNSなどで見かける、調理の手順を早送りのように見せる動画、と言って伝わるでしょうか。 材料を加えたり混ぜたりといった工程がリズムよく切り替わり、料理がみるみる出来上がっていく様が小気味良いんですよね。つい最後まで見てしまいます。 何を隠そう、僕が毎週投稿しているチュートリアル動画『本日のイラレ』は、この早送り動画フォーマットをヒントにしています。 また、僕の著書『イラレのスゴ技』『飾りのデザイン』で採用しているコマ割りのような紙面レイアウトは、料理や手芸の本から着想を

「結果」はどう生まれるのか|イラレ職人月報2023/12

実力はあるのに結果が出ない。対した実力はないのに人気がある。 古今東西、リアルとSNSを問わず言われ続けてきた言葉です。理不尽と感じる人はたくさんいるでしょうし、だからこの世は面白いとも言えます。 なぜこんな状況になるのか。 あくまで視点の一つですが、「デザイン」や「イラスト」といった技術や要素を、1つの円として考えるとわかりやすいと思います。 「結果」はどう生まれるのかつい自分たちの領域だけで良し悪しを考えがちですが、前提として、デザインやイラストという単独の技術だけ

次のMAXはもう始まっている|イラレ職人月報2023/11

クリエイターの祭典、AdobeMAX Japan 2023に行ってきました。僕はこれで3回目のMAXですが、2回はオンラインなのでリアル参加は初めてです。 イベントそのものについては他の人が感想やレポートを書いているので、僕からは省略…というか、自分の登壇とクリエイティブカレッジ関係の仕事で1日中働いていました。なので残念ながら客としてはほぼ何も見れていません。笑 改めて思い出すと、一番の感想は「クリエイターってこんなにいるのか」です。 別の会場でメインステージ開催中の

動画を1000本作るには|イラレ職人月報2023/10

僕のチュートリアル動画が合計1000本になるには、あとどれくらいかかるのかな。ふとそんなことを思い計算してみたところ、今のペースだとざっくり15年は必要だとわかりました。 15年と聞くとものすごく長い時間のように感じます。しかし僕がこの仕事を始めて今が4周年5年目。つまりここまでの活動をあと3セット繰り返せば大体15年です。 この5年、やらなきゃいけないことを精一杯さばいてさばいてようやく一区切りできたというか、「ステージ1をクリア」という感覚です。やりきれなかったことだ

「わかりやすい説明」の、その先|イラレ職人月報2023/09

「わかりやすい説明」とはなんだろうか。 教える仕事をする者なら、誰もが考える問題です。僕もイラレのチュートリアルを作り続ける中で、ずっと考え続けてきました。 例えばできるだけ簡潔な文章にするとか、文だけではなく図説をつけるとか、なるべく平易な言葉を使うとか、一度に伝える情報量を絞るとか、興味関心を持てるような切り口にするとか、様々な工夫があります。 しかし最近はそれも伸び悩んでいるというか、どれも伝え方や言葉遣いの「最適化」の範疇を出ていません。まだ磨ける部分はあるけど

「はじめて読んだイラレ本」と再会した|イラレ職人月報2023/08

僕がイラレを使い始めたのは、大学生の時。 デザイン学部なのでイラレの講義も予定にあったけど、さっさと使えるようになりたかった僕は、大学の図書館で入門書を探しました。 何冊かあった候補の中で、とある教本を選びました。可愛らしい動物イラストが表紙の、絵本のような雰囲気だったこと。そして1cmくらいの、教本としてはかなり薄めの本だったことだけは覚えてます。 ともあれ僕はその本に興味を持ち、四苦八苦しながらも独学でイラレを使えるようになりました。僕の大切な原点です。 そして時