higansugimade

ヴォルテールを愛してやまなかったフロベールのように。 ゲーテの著作にかしづいたヘッセのように。 中国詩の注釈の注釈の注釈に襟を正した吉川幸次郎のように。 そういった先達の顰みに倣う者です。 S F作家

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ヴォルテールを愛してやまなかったフロベールのように。 ゲーテの著作にかしづいたヘッセのように。 中国詩の注釈の注釈の注釈に襟を正した吉川幸次郎のように。 そういった先達の顰みに倣う者です。 S F作家

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■なにをするサークルか  読み切り短篇小説の創作、連載小説、詩、本の紹介、エッセイなど。 ■活動方針や頻度 原稿用紙10枚程度(4000文字程度)の小説を月に一本、みなで持ち寄りませんか? 誠に勝手ながら私、神奈備一鷹の審査あり(まあ、下品さや、愛に欠けるものは省きたい、というくらいの判断。常識的な、法的な、最低ラインをクリアしていただければ大丈夫かと思います)。その他、詩作、思索、アフォリズムのような、様々な方向からアクセス可能な「錯綜体」のような物質(写真や、絵、動画も当然あり得るでしょう)を拵えることを目的とします。 ■どんな人に来てほしいか 小説好き! の方に。あと、できれば、すべての人やものに対しての尊厳を感じている方に(たとえばテーマが殺人やホラーでも、愛が前提であってほしい)。 ■どのように参加してほしいか 誤字脱字がないように(あるけど笑)! それから、自分は推敲いっぱいしていきたいですね。そのような方針に賛同していただけるなら。

  • 喜びを日々の糧に! 短篇小説創作プラン

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最近の記事

どうも、メタル好きのhigansugimadeです。 「ブラック・サバス」の良さがやっと分かってきた。 “メタル”の本質、その開拓者としての。

    • 曼荼羅とは 【エッセィ】

      曼荼羅とは        1  音楽が流れ出した。時の到来を告げる音楽が。        2  脳に収納された世界。    表向きにも裏向きにも同等の世界であるということ。  それは、一人一人に、世界世界だ、ということ。  皮膚の内と外、という問題意識。  脳、と呼び慣わせたるモノ、この頭蓋骨に埋め込まれたる具体的なモノにこだわったなら、「脳に収納された世界」の「世界」もまた、モノ、であるべきだが、今「脳に収納」などと口走ってしまったのは、思いとして「世界」

      • ミロク 【小説】

           ミロク 「やあ、助手」 「はい、センセ」 「今日はバラエティに溢れた方々だなどうも」 「ええ。患者たち、と呼んでも差し支えないかと」 「こら、そんなからかいかたをしちゃいかん。被験者たちではあるだろうが、もっと尊敬を持って当たりなさい。誰が猿たちだ」 「センセのほうが酷いです」 「な。きゃつらは人間なのだからな。なあ助手よ、人間に対してだけではないぞ。研究においても同様の態度で臨むのじゃ。常に冷徹、だが、情熱を裡に秘めよ。そして、対象には常に敬意を示すのじゃ。そうでな

        • モンハンNowなうーークシャルダオラ

          クシャルダオラ討伐、できなくでも、報酬もらえること、みんな知らないんだね。 ここ何日か、せっかく時間延長にこぎつけたのに周りが相次いで離脱するから、最初は、せっかちなアホばっかだな、と思って一人報酬をせしめていたのだけれど、何十体もチャレンジしているうちに、だんだん心配になってきた。これ、完全に運営側の通知ミスなのでは? というわけで、わたしと一緒にクシャルダオラに向かう人、最後まで頑張りましょうねー! そして尻尾をもぎとっていきましょうー!

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        • エッセィ
          6本
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          8本
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          2本

        記事

          「スラムダンク」の映画と、村上春樹「海辺のカフカ」(いや、村上さんの場合、他の著作に縦断するあらゆる「僕」でもいいんだけど)の共通点って何だと思う? 【エッセィ】

          どうも、村上フリークのhigansugimadeです。 「スラムダンク」の、熱くて滑らか、ゆえに素敵過ぎる描写の映画のことを思っていて、ふと、標題の疑問を思い、それに答えることを考えてみたいと思います。 つまり、わたしの中で敬愛する村上さんと、熱き漫画描き井上さんのベストバウトなあの映画、「THE FIRST SLAM DUNK」とが結びついたわけなのね。 もう一度、問いを繰り返してみよう。 「スラムダンク」の映画と、村上春樹「海辺のカフカ」(いや、村上さんの場合、他の

          「スラムダンク」の映画と、村上春樹「海辺のカフカ」(いや、村上さんの場合、他の著作に縦断するあらゆる「僕」でもいいんだけど)の共通点って何だと思う? 【エッセィ】

          祈ること 【詩】

             祈ること 一心に礼拝をする その目的の一つは、 交錯する線と線の意味深さ 虚飾のない人と人との意味のある交わりを その神秘を   神秘として体感したいということ そのことから   人々は一心に祈る、その純粋を 私の内にあることを信じ、 虚飾の剥がすことの困難さを乗り越えるために。

          祈ること 【詩】

          鞄を運ぶ 【小説】

           荷物は最小限に詰め込む。運ぶモノは限られる。ルーティンが大切となる。忘れることのないように。入れ忘れること。入れ過ぎること。運ぶモノが決まっていない、当日にずれ込んだ。それを踏まえて前日に精査しておけるものはチェックしておく。当日に精査するのは場違いである。当日は、思いつきで、「入れる」「入れない」を決めてはならない。当日に生じた入れなければならないモノを、隙間に詰め込む。当日に入れるのは「入れなければならない」モノに限られるのだ。そのスペースを設けるためにも(ないに越した

          鞄を運ぶ 【小説】

          詩 もしくは、詩 【詩】

             詩 もしくは、詩 詩では、言葉は逃げていく。 詩に、言葉は寄ってくる。 詩によって、言葉は決まる。 詩では無い、言葉は有る。 詩らしからぬ、言葉は揺らぐ。 詩にならないと、お話にならない。  そう   それでは    おはな詩に       ならない

          詩 もしくは、詩 【詩】

          サイレン 【小説】

           大きなサイレンが鳴り響いた。また、空襲だ。こんどもカラだったらいいが。空は私たちの空のままであってほしい。どっかの国のものではない。かといって私たちの国の所有物というふうにまで言われてほしくもない。私たちが生きるまま、その頭上に自然にある空であってほしい。まるで猿が見上げるがごとく。たとえそれが嵐で風と雷が渦巻いていたとしてもだ。

          サイレン 【小説】

          おでんのあるいえ 【小説】

           あつあつのおでんを召し上がれ。たっぷりと用意してあるから。白こんにゃく、食感がいいよ。ふうふうして食べてほしい。この味噌をつけてみて。焼酎をお湯で割ってみて。出汁昆布なんかいれてみたりして。もちろん、梅でもいいよ。  外はずっと冷えていて、いつまでも、暖かくなる素振りを見せない。雪まで降ってきた模様。もっとも、雪が降るとかえって暖かくなるというけどね。吹雪かなければ、ということかしら。静かにおちる牡丹雪なんか見ると、無風さが際立って、同時に気分を穏やかにさせるような気がする

          おでんのあるいえ 【小説】

          言葉のある世界においで 【エッセィ】

           今、イマジン・ドラゴンズを聴いている。デジタル・ドラゴンズと、一度、打ち間違えた。それも、ワクワクした気持ちでいる。デジタル機器を、遊び心で使えているからだろうか。  時刻は23時前。さっきまで、泣き叫んでいたところだ、もっとも実際は五月蝿くはなく、皮膚の上はさらさらで、外観はおそらく無表情。ただしきっと思い詰めた表情で、つまり内面は、涙に鼻水、赤い血青い血、いろんな体液でひたひたにして。  音楽を流そうとしたのは久々だ。それくらい、心に、時間に、余裕がなかったのだろうか。

          言葉のある世界においで 【エッセィ】

          きょうの一文8

          「ホロコースト否定論の目的は絶対的な信者を獲得することではない。むしろ、史実に対して認識の揺らぎを呼び覚ますことである。」(武井彩佳「歴史修正主義」中公新書 2664  2021年 p.99) だから、歴史修正主義者、否定論者はあえて議論の壇上に上がりたがる。そこに証拠は必要とされない。相手には堂々と証拠を求めてくる。 「陰謀論は証拠を必要としない」(p.22)「歴史修正主義の論理は陰謀論に似ている」(p.23) 50%の事実、30%のグレーゾーン、20%の嘘でもって、隠さ

          きょうの一文8

          きょうの一文7

          「にしても、やはり「ふ号兵器」は、苦しまぎれの兵器にはちがいありませんでした。」 (野坂昭如「戦争童話集」中公文庫1991年9版 p.110) ふ号のふは風船のふ。ジェット気流に乗せて兵器を飛ばす、という発想自体が、漫画的だけど、その浮かんでふわふわ飛んでいく絵こそがずばり漫画だ。風船というやつはどうも、何か独特の雰囲気を醸し出す。ジョー・ヒルの短篇にも風船人間の話があった。藤枝静雄の「空気頭」という題名も、なんだか風船っぽい。つまり風船とはどうやら人間の(空っぽの)頭に似

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          きょうの一文6

          「ソフィーはまたしても爪を噛み始めた。」 (ヨースタイン・ゴルデル「ソフィーの世界 上」NHK出版 1998年 第8刷 p.360) タルホでも名前を挙げた、バークリは、精神あるいは意志しか認めない哲学者で、その解説を聴くソフィーが爪を噛む行為は、そこにちゃんと爪があることを指し示すためのこの本にとって欠くことのできない重要な行為である。と同時に(この「物語」における)ソフィーという存在はこの文章によれば爪という部分からの示唆でしかない。そのことがよく分かる一文。よってぼく

          きょうの一文6

          きょうの一文5

          「ウィスキーを水でわるように/言葉を意味でわるわけにはいかない」(「言葉のない世界」) (「田村隆一詩集」思潮社 現代詩文庫1  1990年第二十二刷 p.42) 言葉のない世界を望んだ詩人さんは、詩的緘黙に入った時期もあった模様、だが晩年、言葉をすらすらと流して死んだ。洒脱してそうなったのではなく、生き延びてしまった自分をしかたなく受け入れて生活を楽しんだ結果ではなかったか。ぼくはそれで良かったと思うのだ。生き延びるのが先だ。そしてゆっくりと死ねばよい。その悲しみとおかし

          きょうの一文5

          きょうの一文4

          「芸術とは虚空本来のコカイニズムで、象牙の塔の詩人達は、今やビールの空瓶のなかに移住して紫いろのローソクの下に、バークレイの認識論を勉強しなければならない。」 「ちくま日本文学016 稲垣足穂」(2008年第一刷 p.350) このあと、「未来人のかなしい逆説」「月をノコギリでひいた生命の裏面」という言葉を得て、理解を決して求めない字面が延々と続くタルホニズム。まさに「われらの神仙道」の先人なのであります。オートマチックエスセチシズム、ネオシンボリズム、新モデル主義、新遊

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