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ギタリスト的夏の自由研究 1 シールドの長さで音はどれだけ変わるのか?

こんにちは。Navy Springsのギター、瀬田コルネです。

夏ですね。気付いたら俺は夏だった。
赤い髪の少女を探しにいきたいところですがちょっと疫病の感染状況がよろしくないので、家に引きこもってギターで遊ぼうと思います。

して。
夏といえば夏休み、夏休みといえば宿題、夏休みの宿題といえば自由研究です。
苦い思い出を持っている方もいるかもしれませんが、私は割と好きでした。
砂糖とイースト菌の量を変えたらパンの膨らみ方はどう変わるのか、みたいなのを提出した記憶があります。懐かし。

今回のテーマは「ギターのシールドの長さでどんだけ音変わるんや」です。
「変わる」のは事実ですが、「じゃあどんだけ変わるの?」って言われた時に困ると思います。困るって事にしてください。困りましたね。

そのお困り、この記事で解決しましょう。ギタリスト学基礎講座、開幕です。

実験条件

□使用機材
・ギター
ATELIER Z製L.E.S.Ⅱ SSHモデル(以下ギター)

・カミナリギター製シールド:3本(2m、3m、5mのものそれぞれ1本)(以下シールド)

・スタジオデイドリーム製ジャンクションボックス(パッシブ)(以下ジャンクションボックス)

・Roland製 GO:MIXER PRO-X(以下ミキサー)

・iPhone13(以下iPhone)

iPhoneとミキサーの接続には、ミキサーに付属のType-C-Lightningケーブルを使用した。
また、ミキサーは単4電池で駆動した。

□手順
1.iPhoneとミキサーを接続。
2.ギターにシールドを接続し、ミキサーに接続。
接続するシールドは、
①5mのシールド
②2mのシールド→ジャンクションボックス→3mのシールド
③2mのシールド
④3mのシールド
の4パターンで接続した。
3.Eメジャーを弾いて録音。
4.録音したものを比較。


こんな事もあろうかと長さ違いを買っていました。嘘です。

結果

では、録音したものを聴いていきましょう。

①5m

②2m+3m

③2m

④3m


比較・考察

どうでしょう。
2m+3mと5mはまあ案の定、ほぼ違いはないですね。接点が増えるといえど、ほんの少しの影響で済むようです。
ジャンクションボックスの分、接点が増えているので最も劣化しているのは2m+3mだと思いますが、正直まあ、これは誤差でしょう。「シールドの長さが足りない!」という時にこうやって繋いだとしても、「同じ長さの1本と大差ない音」になる事が予想出来ます(ただしジャンクションボックスが増えるとその分接点が増えるので、より変化が出ると思われる)。
反面、2mと5mは比較すると結構違いますね。あからさまにハイの出方が違います。思ったより違うな〜って聞いてて思いました。でも正直ここまでハイが出ると弾くのにちょっと気を使わないと耳障りになりかねないな、とも思えますね。

2mと3mは「まあちょっと違うな」くらいでしょうかね。比較しないと分からんぐらいですが、それでもやはり違いますね。
でもまあ、これぐらいなら誤差…ですかね。弾き方の差の方が大きいでしょう。


という訳で、まとめとしては
「2m(3m)と5mは明らかに違う」
「2mと3mはちょっと違う」
「パッシブの場合、シールドでどれぐらい音が変わるかは使ってるシールドの長さに等しい」
と言ったところでしょうか。

ハイがきつい!丸い音が欲しい!と急になった時は敢えて長いシールドを使うといいかもしれません。
今回の実験では、シールドも含めて音作りである、という事を改めて感じられる結果となりました。
同じメーカーのシールドでも長さで音が違いますからねえ。「俺はこのメーカーの何メートルのシールドしか使わないぜ!」みたいにこだわり始める人もいるかもしれませんね。

これを機に、皆さんもいろんな長さのシールドを試してみてはいかがでしょうか。
と言ったところで、今日の記事を終わろうと思います。
次回はバッファーの影響についてでも書こうと思います。
それでは、これを読んだ皆様がより良い機材に会えますように。


おまけ

家用シールドは2〜3メートルくらいがちょうどいいです。

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