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同じ100万円でも意味合いは大きく変化する

数字が同じでも状況によって意味合いや捉え方が異なります。

例えば、地震。震度1なら、普通は「ちょっと揺れているなあ」というぐらいしか感じないかと思います。けれども、大きな地震があった直後だと、同じ震度1でも、「また、地震が来た!大丈夫か?」という具合に以前よりも過敏も反応します。

同じ震度1でもまた大きな地震がくるのではないかという心配が頭をよぎるため、どうしても必要以上に揺れを大きく感じてしまうのです。

地震の予報は難しいと思います。一方で、会社の数字はある程度経験を積んで予想する仕組みを構築できれば、社員が自力で一定の範囲内で見込を立てることが可能です。

同じ100万円の経費であっても、年商3,000万円の企業だと、支出するかどうか一瞬迷いますが、年商10億円クラスの会社であれば、部長決裁ですぐお金が出る場合もあるかと思います。

また、年商10億円の会社で、業績が順調な時は売上500万円の案件にさほど興味を示さないことがあっても、資金繰りが厳しくなってくると、300万円の案件の受注に目の色を変えて取組むということもあるのではないでしょうか。

同じ100万円であっても、数字を

相対的に捉えるか
時系列の中で考えるか

によって、その会社における100万円の位置づけは違ってきます。

一方、「1円を笑う者は1円に泣く」と言われているように、結果的により大切になったお金の価値を急に認めて、活動しろといってもなかなかできる話ではありません。

日頃からあまり資金繰りを気にしていない会社が、資金繰りが逼迫してから慌てて動き出すというのはよくあるパターンですが、今まで500万円の案件を軽視していた会社が、急に300万円の案件を受注しようとしてもなかなか上手くいきません。

この場合、やはり経営者が数字の持つ意味合いを社員にきちんと説明する必要があります。

例えば、以下のような感じです。

「この100万円の経費は、このプロジェクトからあがる収益(3,000万円)で充分にカバーできるものである。だから、君達は経費のことは私に任せて、まずプロジェクトの推進に全力をつくしてほしい。」

つまり、「100万円なんてたいした金額ではない」ということではなく、プロジェクトからあがる収益を意識させることで、「数字(仕事)の優先順位をはっきりさせる」ことです。

数字は絶対値ばかり見ていても駄目ですし、相対的、時系列的に見ていても失敗することがあります。

業績の良い会社ほどけちな(数字にシビアな?)会社が多いというのも、「数字の優先順位をきちんとつけている」と同時に、「1円の大切さを社員に浸透させている」からではないでしょうか。

なお、会社として何を優先したら良いのか迷われている経営者の方は、一度「プレ・社外チームミーティング」でお話しさせていただければ幸いです。

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