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自分の「裏」で取り組むボランティア的な仕事は他者から評価されないという前提で向き合う

仕事関連の会合であれ、プライベートの集まりであれ、開催の準備などを主体的に取り組む人と、「今度集まりましょう」というだけで、自分では絶対にやらない人がいます。

このため、ゼミの同期会は毎年幹事役を交代して公平さを保っています。けれども、交代制を導入していない場合、毎回ほぼ同じメンバーが幹事役を担っています。

リアルな会合の場合は、人数を確認したり、お店を予約したり、といった手間がかかります。この点、オンラインミーティングの場合は、Zoom を設定してご案内すればOKなので、幹事役の負担はかなり削減されています。

けれども、幹事役の人は、当然のことながらドタキャンはできません。後からより参加したい会合が出てきた場合でも、よほどの事情があれば別ですが、基本的には予定していた会合が無事開催され、終了するまでの一定の責務を担っています。

これに対して、一参加者であれば、ギリギリまで参加・不参加の返事をしない、一旦参加申し込みしても途中でキャンセルする、当日にドタキャンすることも可能です。この点、幹事役と参加者との間にある種の不公平感が生まれますが、ほとんどの参加者はその不公平感には関心がありません。

私も以前は同期会の返事も期限ギリギリまでしない方でしたが、自分が幹事役になった時、「早く参加人数が確定した方が助かる」ということを実感しました。このため、それ以降はできるだけ早く返事をするよう心掛けています。

この点、幹事役が固定されている会では、早く出欠を表明する人は毎回早く返事を出すのに対して、ドタキャンする人はよくドタキャンします。

これが、自社の仕事関連の会合であれば、ドタキャンするような人はお付き合いしないという選択ができます。けれども、これが、自分が主催者という訳ではなく、いわゆる半分仕事で半分プライベートのような会合の場合が難しいところ。

実はこれまでの流れの中で、ほぼ毎回私が幹事役になってしまった会があるのですが、最近はなんとなくモヤモヤすることが増えています。

総務部や秘書室の経験があるので、このような会合の幹事役をきっちりとやることには自信があります。このため、他の人が幹事役をやった時に「自分ならもっと上手くやれるのに」と感じることもあります。

けれども、このような幹事役が好きかと言われれば、けっして好きではありません。

人がある仕事が「得意です」という際、「好きだから得意」という場合と、「(好きでもないが、)経験があるので得意」という場合があります。私の場合は、自分が幹事役の時にいろいろと人から文句を言われるのは嫌だから、文句が出ないように、できるだけしっかりやるという感じです。

このようなケースを我々は「『裏』で頑張っている」ケースと呼んでいます。この場合、一生懸命取り組んでも、残念ながら人からはあまり評価されないことが大半です。このため、途中からなんだかモヤモヤしてきます。

正式な仕事として取り組む場合は、お金という対価があるので、「自分の『裏』だけれど、お金のために割り切って頑張る」という選択はありです。

けれども、なんとなくボランティア的にやっている際には、注意が必要。下手をすると、「なんで自分だけが」という思考に陥り、非難の矛先が他者に向かうこともあるからです。

ボランティアとして、「自分はこれが好きだから」という理由で取り組んでいる場合は問題ありません。けれども、自分は好きではないけれど、「お世話になった人から頼まれたから」とか、「他の人がやらないので、止むを得ず引き受けたから」といったボランティア的な仕事は、誰しも一つや二つはあるのではないでしょうか。

けれども、最終的にそのような仕事を引き受けたのはあくまで自分の自己責任。最終的に嫌だから止める、嫌でも続けるのはご本人の考え方次第ですが、少なくとも、中途半端に続けながら、非難の矛先を他者に向けることは止めましょう。

なお、「もしかしたら、自分は『裏』で頑張っているのではないか」と思った方は「こちら」をチェックしてみてください。

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