「プロセスなき成功は失敗より怖い」という野村監督の教えを売上アップの要因分析に活かす
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「プロセスなき成功は失敗より怖い」
以前新聞で出ていた「師弟」という本の広告のキャッチコピーです。
「師弟」の著者は野村克也さんと宮本慎也さん。
野村ID野球の真髄を知るお二人のことなので、単に目先の成功よりも、長期的な視野に立って、どうしたらよいかを常に考えておられるのだと思います。
その野村監督。
中日や楽天で活躍した元本塁打王の山崎武司さんに対して、現役時代、「三振でもいいんじゃないか」というアドバイスをしたことがあるそうです。
このアドバイスのお蔭で山崎さんは三振に対する恐れがなくなり、「三振の数も急激に増えた」が、「本塁打のペースも若い頃を上回った」のだとか。
実は野村監督の言葉には前段があって、「理由さえ自分で問い詰められるなら」という条件付き。
つまり、「漠然とした三振はいけない」けれども、理由が分かって次につながる三振ならOKという訳です。
(「日経新聞」の「スポートピア」より)
プロ野球では打率3割で一流打者と言われますが、逆に言えば、「ヒットにならなかった残り7割をどう活かすか」が一流かどうかを分ける分岐点になります。
スポーツにおいて現役選手として長く活躍し続けるには、直感に頼って適当にやるのではなく、目的をハッキリさせた上で、試行錯誤を繰り返して改善につなげるプロセスが必要ですが、それはビジネスにおいても同じ。
景気回復の影響で業績がアップしたにも関わらず、「俺の経営手腕はやっぱり正しかった」と捉えて、何も改善に繋げていない事実を見逃していると、いつかは痛い目にあいます。
売上高アップに不思議の売上高アップあり。
師走は今年一年を振り返る時期。昨年に比べて売上が順調に伸びていても、「なんとなく手応えがある」で満足するのではなく、「これに取り組んだから結果が出た」と言えるものがあるかどうかを社内でも話し合いましょう。
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