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探究学習を経験学習として捉えて気づくこと
毎号楽しみにしているキャリアガイダンス。
最新の特集は「私にしか言えない言葉」
思いの言語化の大切さを伝えてくれている。
読んでいて印象的だったのが2つ。
1つはキャリアカウンセリングの専門家の先生と現場の先生が対話をする企画での言葉。
教員の仕事は、誰かから強制や命令をされて行うものではなく、教員一人ひとりの自主性や自立性に委ねられているもののはずです。例えば部活の大会ひとつとっても「毎年出場しているのだから、今年も出なければいけない」と思考停止せず「私は不要だと思うから、生徒たちにも意見を聞いてみよう」といった提案をしていいはず。そうした主体性をもてるかどうかで、自身の働き方がブラックかどうか、評価も変わると思うのですが。
もう1つは2020年度から探究のあり方を模索してきた先生の試行錯誤を綴っている探究の窓。
探究系のコンテストへの応募・入賞者が出るなど目に見える形で成果が上がってきたが、文理別課題研究が進路に繋がっていないなどの壁に直面。
高校における探究の成果ってなんだろう・・・と考え、カリキュラムを見直し、教員主導から生徒が自分の好きなものについて探究・発表へ。
地域課題をテーマにした探究に取り組む意義はよく理解できますし、否定する気はまったくありません。一方それが生徒の進路やキャリアと重ならず、“別物”になってしまうのであれば、本来の探究の目的からズレてしまうのではないかと思います。
この2つの言葉からとてつもなく勇気をいただく。
2020年度から必修となった総合的な探究の時間を生徒と一緒になって試行錯誤してきた先生方のチャレンジ、戸惑い、気づき、そして次の一歩。
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「目的への抵抗」を仲間と読み合い、探究へのやもやを少しずつ解いている。
「目的、目標に抗いましょうなんて言ってる私たちは、企業でパーパス、目標と言っている人たちから見たら何言ってるのあの人たちって思われるかもね」と笑い話で出ていたけどそこのバランス感覚。
三笘選手の逆算思考を読んでも、逆算していくことの大切さはよくわかる。けれどキャリアの8割が偶然でできるのであれば目的からはみ出ることを不正解とせずにセレンディピティとして楽しむこと。
そこを周りも一緒に面白がることができるかでキャリアは変わっていく。
誰かが描く「正解」から逆算するのではなく、その時その時を一緒に味わっていく。
ありたい姿は一人ひとりの主体性が生きているというところなんだろうなと思う。
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