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組織の目標管理と学校の目標管理

先日法政大学児美川先生のこちらの記事を読みました。

来年度から小中高で「キャリア・パスポート」なるものが導入されるということ。
本文にも出てきますが、「キャリア・パスポート」とは

「小学校から高等学校を通じて、児童生徒にとっては、自らの学習状況やキャリア形成を見通したり、振り返ったりして、自己評価を行うとともに、主体的に学びに向かう力を育み、自己実現につなぐもの。教師にとっては、その記述をもとに対話的にかかわることによって、児童生徒の成長を促し、系統的な指導に資するもの」(文部科学省「『キャリア・パスポート』の様式例と指導上の留意事項」より)とのこと。

私は小学校の頃から「手帳」なるものがとても好きで、日々のあったことを一言日記で綴ってきました。
定期的に読み直し、あんなことあったな、こんな目標立てたな、と、いつも時間を忘れるくらいタイムスリップしてしまいます。特に楽しかったことを綴っているのでいつも思い出しニヤニヤ。側から見ると変な人です。
面白く見返すことができ、成長や、目標達成できたかなどの自己評価もできるツールなので「キャリア・パスポート」に記録していくということはとてもいいなと思います。
しかし、それを先生や親に見せるとなるとどの程度本音で書けるのか。
ましてや目標達成が評価の対象となってくると、誰だっていい評価をもらいたいのではないかと思ってしまいます。

そして日中キャリアコンサルタントの組織開発研修を受講しているとここで全く同じ目標管理の話が出てきて、シンクロ。
今日はこのことについて考える一日なんだなと変な使命感を感じました。

組織で働いていた時目標管理制度があり数字で上司に評価されていました。その結果によって賃金に差が出てきたり、昇進昇格に繋がったり。
しかし今回の研修では「評価のための目標ではない、一人一人が自分の目標を価値のあるものにする、上司の管理なき自己管理、チャレンジ性ある目標が重要」と先生がおっしゃられていて「キャリア・パスポート」と同じだなぁと感じました。

目標を達成して、賃金が上がる、学校においては成績が上がる。
それはそれで嬉しいことですが、自己の成長に果たして繋がっているのか。

評価についてまた後日じっくり考えてみたいと思います。




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