組織を変える① ~言葉を変える~
コミュニケーション不足の解決法としては、まず組織の中に「発言しても大丈夫」という安全な感覚や「何かあってもサポートがある」という安心が必要です。
他にも安心・安全な場つくりのために必要なことはあります。
あ、ちょっと余談ですが、組織の中にその「安心・安全な場」を創ろうとするときに、キャリアコンサルタントとして学んでいる個別相談スキルは大いに役立ちます。
まさに、相談者との関係構築のフェーズと同じですから。
さてさてお話を戻しまして……
今回は、前回予告した「安心・安全な場つくり」の手がかりのお話。
キーワードは「言霊」
さて素晴らしき先生方からの問い「キャリコンとして、この組織の改善ポイントは?」(要約してます)
・・・・・・
これに答える中で、「気になることがあるんです」と、私はこんな話を持ち掛けました。
気になることというのは、先生方の雑談の中に出てくる生徒たちへの思いやりのない発言です。
例えば、
「卒業式なんて(修学旅行などもろもろ行事)面倒だからなくなってしまえばいいのに」
そして、それを聞いている先生方は同調したり、笑ったり。
私は、それを聞いて笑えない、と。
生徒たちのことを考えたら、そんなこととても思えないし、実はそれを冗談だとしても言ってほしくないんだ。と。
本気で言っているのではないと信じたいのですが……と。
それに対して先生方は、「本気では言っていないとは思う」という答え。
私もそう思うのです。
なぜならば、本当に先生方は生徒のためにいろんなことをしている。
嫌だ、面倒だと言いながら、ちゃんとやる。
言葉と行動が一致していないのです(笑)
わかってはいるけど、その発言によって周りが「ダルい~」という雰囲気になってしまう。
そして「言霊ってありますよね」と先生がぽつり。
まさに、まさに。
本気で思っていなくても、言葉にしたことが伝染してその空気が作られていく……。
で、その本気で思っていないはずの「面倒発言」って、なんで生まれるんだろうね? と、先生たちと考察していると、一つの仮説が立てられました。
「面倒とか、そういう風にしていることが≪かっこいい≫と思っているんじゃない?」
逆に言うと、「生徒のために!!」なんて熱く語るほうがかっこ悪い、と。
は!! そ、それだ!!
きっと、それに違いない!!
私は、かなり腹落ちしたのでした。
そして、「中学生かよww」と、先生方と笑ってしまいました。
これってよくよく考えてみると、しっくりくる。
これまで私の周りには、自分のビジョン・夢を語る人ばかりだったから、かっこ悪いなんて思わないし、むしろかっこよかったけど、一般的(?)にはあるのかもしれない。
大人が夢を語るなんてカッコ悪いよ、とか。
一人だけそんな熱く語るなんて、他人からどう思われちゃうんだろう、なんて恐れもあるかもしれない。
心の奥深くは違うのに、みんなと合わせて「ダルいよね」「つまんないよね」「面倒だよね」って言って外れないようにしてる。
と、するとですね、かっこよさの基準を変えればいいんだ。
と思ったのです。
カッコよく夢を語る人
熱く生徒のために!と語る人
本気で行動する人
そういう人がいれば、心の奥深くにある自身の熱い想い・願いを語ってもよいんだ、という許可を出せる。
(生徒のためにすることを面倒なんて発言、かっこ悪いよ~という意識になったら大成功!←本音じゃなくてかっこつけているだけなんだもんね)
では、誰がそれになるのか。
まずはやっぱり私でしょう。
見たい世界は、まずは自分の中に創る。
そして広げる。
(キャリコンは、自分の影響力を磨き、さらにそれを意識してコントロールする必要があります。)
先生の内側にある熱いものを再燃させる触媒になろう。
必ず先生方の中にある熱き思いを信じて。
≪夢や希望を語る先生を増やす≫
今年の抱負が一つ増えました。
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