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東大刺傷事件に思うこと

共通テストが終わり、わが校の進路のお部屋に生徒が「共通テスト失敗しました」などという子がチラホラ。

共通テストの結果を受けて、進路を最終決定していくわけですが、思うのは、

このテストだけで人生は決まらない

とはいえ、高校生にとってはそうは思えない。

だからこそ一生懸命頑張れる、とも言えるし、
追い詰めてしまう、とも言える。

そんな考えをめぐらす「高校2年生の東大刺傷事件」

(余談ですが……なんとも悲しいこの事件ですが、キャリア教育を考える大きな気づきにつながる事件かと思いきや、学校ではコロナコロナでそれについて考える余裕もないのが悲しい…。)

被害者になった子たちの無念さやこれから抱えるトラウマを思うと、少年のしたことは許しがたいことを前提として、

大人である私たちは、この事件を起こした少年も「サポートが必要な未熟な人間である」という視点が必要ではないか、と思うのです。

「Catch me if you can」という映画をご存じでしょうか?

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16歳にして詐欺師となり大稼ぎをしていたアバグネイルを追うFBI捜査官。

アバグネイルをなかなか捕まえられなくてFBI捜査官は赤っ恥を書いたりした結果結局捕まるのだけど、その後が温かい。

正義が勝つでも、警察は善であるではなく、「大人として」彼を捕まえる。

ぜひ見ていただきたい映画です。

そしてまた同時に、この週末は、「ケーキの切れない非行少年たち」を読んでおり、私は、

この少年に対してただただ罰すべきだというのではなく、
親が悪い、高校が悪いと犯人捜しをするのではなく、

そうせざるを得なかった環境や、必要だったサポートについて考えてほしい。

そうしないと、何も変わらないのです。

「自分事」として、私たち大人が子どもに寄り添い、その生きている世界について考えなければならないのです。

不幸な子どもたちを増やさないために。

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