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社会人1年目の新卒に伝えたいたった一つのこと

こんにちは!株式会社コアテックでWebマーケティングを担当している大原です。

マーケティングブログ開設後の記念すべき第一弾ということで、今回は新卒入社した方に向けて、【入社1年目から意識しておきたいこと】についてお話します。
新卒社員の方が会社で活躍できるよう、社会人としての行動の軸になる考え方をお伝えできればと思います。


【結論】信頼残高を貯めることが最も重要

社会人1年目では信頼残高を意識して行動することが重要です。
信頼残高とは、「周りの人からどれだけ信頼されているか」を銀行口座の残高に例えて表現したものになります。

なぜ信頼残高を意識することが重要かというと、信頼残高が高ければ高いほど、周りの人に協力してもらいやすくなったり、相談に乗ってもらいやすくなったりするからです。
例えば、上司から信頼されている場合、仕事の相談をしたときに親身になってアドバイスをくれたり、前例のない提案に対しても否定せずに受け入れてくれたりします。

一方で、相手に「信頼できない人」と思われている限り、どんなに正しいことを言っても聞き入れてもらえません。
社会人とは、「何を言うか」よりも「誰が言うか」で判断されることが多いのです。
だからこそ、社会人1年目から信頼をコツコツ貯めていくことが重要になります。


いやいや、俺は誰が言ってるかで判断されるような会社は嫌だね!


分かります。めちゃくちゃ分かるなー。私も新卒の時は同じことを思っていました。
もちろん、新卒入社したばかりでは、信頼残高は0からのスタートなので、皆さんを信頼できる人かどうか判断するため「何を言うか」を見てくれます。
しかし、人の発言の内容を都度詳細まで確認するのは非常にコストがかかるため、信頼残高を見て「信頼できる人の発言だから正しいだろう」と判断することは、限られたリソースの中で効率的に仕事を進めるための企業の生存戦略でもあります。

この社会のしくみを新卒のうちに理解して行動できるかどうかで、社会人として早期に活躍できるかが左右されます。
要するに、自分の意見を聞いてもらい、仕事をスムーズに進めていくには、まずは自分が「信頼される人」になることが重要なのです。

では、どうすれば信頼残高を増やすことができるのでしょうか?

信頼残高を増やす方法

スティーブン・R・コヴィー氏の『7つの習慣』では、信頼残高を増やすための方法として、以下6つの方法が紹介されています。

  • 相手を理解する

  • 小さいことを大切にする

  • 約束を守る

  • 期待を明確にする

  • 誠実さを示す

  • 信頼を損ねたら誠意をもって謝る

各項目の詳しい解説は『7つの習慣』に書いてあるので、気になる方は読んでみてください。

ここでは、抽象的な方法ではなく、「具体的に何を意識してどう行動すればよいのか」まで落とし込んで紹介します。

自分から気持ちの良い挨拶を心掛ける

気持ちの良い挨拶は、信頼残高を増やす簡単な方法です。
朝の出社時や職場で先輩社員とすれ違った時は、自分から元気よく挨拶しましょう。

逆に挨拶がしっかりできなかったり、聞こえないくらい小さな声で挨拶していたりすると、「挨拶ができない人」という認識をされてしまい、信頼を失うことに繋がりかねません。
小さなことで損をしないためにも、毎日元気よく挨拶することを心がけてください。

時間への意識を高く持つ

社会人になると、会社のために雇用契約で定められた時間働き、その対価として会社から毎月決められた金額のお給料をもらいます。
つまり、勤務時間での行動一つ一つにコストがかかっているということです。

そのため、時間への意識を高く持って行動することが、会社の生産性を高め、結果として自身の評価にも繋がります。
時間への意識で新卒から気をつけたい具体的な行動は以下3つです。

  • 遅刻をしない

  • 納期を守る

  • 返信は早めにする

遅刻をしない
当たり前ですが、遅刻は絶対にしないようにしましょう。
出勤時間を守るのは社会人として当たり前のことです。
遅刻をしてしまうと、自己管理ができていない人とみなされ、信頼を失うことになります。
普段から余裕を持って行動することを心がけましょう。

納期を守る
業務上のタスクや会社への提出物は必ず納期を守りましょう。
特に上司から依頼されたタスクは、完璧を求めるあまり納期ギリギリになってしまいがちです。

納期直前まで一人で悩んだ挙げ句、当日提出が間に合わなかった場合、上司からの信頼を失ってしまいます。
さらに、上司以外にもタスクに関わる方からの信頼を失いかねません。

そのため、タスクや提出物の納期は必ず守り、もし内容や方向性に不安がある場合には、早めに上司に相談して納期に間に合うようすり合わせをしましょう。
継続して納期よりも早めに適切なアウトプットが提出できると、信頼残高も貯まっていきます。

返信は早めにする
仕事の連絡は早めに返信しましょう。
会社では、あなたの返信がないと進まない仕事も存在します。
返信が遅いと、相手も仕事が進められずに困りますし、自分もタスクが消化できずに溜まっていきます。

逆に返信が早いと、相手は「コミュニケーションが取りやすい」「自分のことを優先的に考えてくれている」と感じてあなたを信頼してくれます。
信頼を獲得して仕事を進めやすくするためにも、返信は早めにすることを心がけましょう。

上司への報連相は密に行う

報連相が「報告・連絡・相談」の略語であることは既にご存知かと思います。
報連相の目的は、業務に関する情報を共有し、適切な判断や対応ができるようにすることです。

報連相がなぜ重要かというと、ミスやトラブルが起きた時に早期発見して被害を最小限に抑えることができ、適切なタイミングでアドバイスを受けることで自己の成長に繋がるからです。
また、報連相が適切にできる部下は、上司から「安心して仕事を任せられる」と認められ、信頼を得ることができます。
上司からの信頼を獲得するためにも、報連相は密に行うようにしましょう。

新卒でよくあるのは、報告すべき内容の基準が自分では判断できず、「こんなに小さいことで報告してよいのか」と悩んだ結果、報告しないケースです。
はじめから新卒が報告内容の重要度を自身で判断するのは難しいので、まずは細かすぎるくらい適宜報連相するよう癖をつけましょう。
仮に報連相の頻度が多すぎた場合でも、上司が適切にフィードバックしてくれるので、上司と相談して報連相の頻度や粒度について調整していくことをおすすめします。

また、報連相の際には、上司が理解しやすく次のアクションに繋がりやすいよう、「ソラ・アメ・カサ」を意識できるとよいでしょう。
「ソラ・アメ・カサ」とは、マッキンゼー日本支社が開発した思考のフレームワークで、

  • ソラ「空を見ると曇ってきた(事実)」

  • アメ「雨が降りそうだ(解釈)」

  • カサ「傘を持っていこう(判断)」

というように、「今の状況や事実」と「事実から解釈した自分の考え」、「解釈から判断した次の打ち手」をセットにして伝える方法です。

このフレームワークを用いることで、意思決定に必要な要素を適切に伝えられるため、上司との間に認識のズレが発生しにくくなり、上司が判断しやすい状況を作ることができます。
そのため、報連相の際には事実と解釈を分けて、

  • 事実を整理して報告(ソラ)

  • 事実から解釈した自分の考えを共有(アメ)

  • 解釈から判断した次の打ち手を提案(カサ)

を意識して伝えることで、上司からの信頼を得ることができるでしょう。

Addendum:
日報も周りからの信頼を獲得するうえで重要なツールです。
特に日報は、新卒が普段あまり関わる機会のない社長や役員陣からも見られることがあります
自身の業務の振り返りに加えて、上長陣へのアピールの場でもあるため、「ソラ・アメ・カサ」のように適切に構造化したうえで、分かりやすい報告を心がけましょう。

「いつも機嫌がいい人」になる

いつも機嫌がいい人は、周りの人から好かれやすいです。
人間の脳には「ミラーニューロン」という神経細胞があり、その働きによって人の感情を他者に伝染させると言われています。
つまり、機嫌よく仕事をしている人を見ると、周りの人まで明るい気分になるといったことが起こり得るのです。

もちろん逆も然り、機嫌が悪い人は周囲にも悪い影響を与えるため、周りからは「できるだけ避けたい」「話しかけにくい人」と思われてしまいます。
そうならないためにも、常に機嫌がいい状態を保てるよう、自分の機嫌を取る方法を理解しておくと良いです。

「いつも機嫌がいい人」になれると、人あたりの良さを評価されて周りの人から声をかけられるようになり、信頼を獲得しやすくなります。

おわりに

自分の新卒時代を振り返ると、信頼獲得よりも先に、「知識・スキルをいかに早く習得するか」ばかり考えていました。
もちろん、知識やスキルを習得することは素晴らしいことですし、それを仕事に活かすことができれば成果を出しやすくなります。
ただ、知識やスキルが豊富だからといって、必ずしも仕事ができるわけではありません。
なぜなら、「仕事はひとりではできない」からです。

実際、業務の中で他者とのコミュニケーションに費やす時間はかなり多いですし、それだけ色々な人と協力して仕事を進めていくことで、会社としての成果を最大化しています。
このように、多くの人と一緒に仕事をしていくからこそ、新卒のうちから信頼獲得を意識して行動してほしいと思っています。

社会人1年目は本当にたくさんの新しい発見があるので、先輩社員との関係を構築しながら、色々なことに興味を持って主体的に学んでいただけると幸いです。


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