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【2024年最新】オウンドメディアのSEO対策と成功事例

こんにちは!株式会社コアテックでマーケティングを担当している福永です。

オウンドメディア運営を仕事にしている方だけでなく、個人でブログやオウンドメディアを運営されている方も多いのではないでしょうか?
オウンドメディア運営にあたり避けて通れないのが「SEO対策」。

かくいう私もコアテックでオウンドメディアのSEOを担当しており、ライターさんと力を合わせ日々SEO対策に取り組んでいます。

このnoteでは、その経験を活かしてオウンドメディアのSEO対策の基本的な部分の解説やSEO対策の成功事例、2024年以降のSEO対策について解説していきます!


【大前提】ユーザーファーストを常に意識する

関連性の高い結果を返すには、ユーザーがどんな情報を探しているか、つまり検索クエリの背後にどんな意図があるかをまず理解する必要があります。
ランキング結果 – Google 検索の仕組み 検索クエリの意味

SEO対策というと『Googleからの評価をどう上げるか』を考えてしまいがちですが、大前提としてGoogleの公式ページには上記のように書かれており、ユーザーの意図を意識し、ユーザーの疑問や悩みを解決できるコンテンツにすることで関連性が高まり、結果的にGoogleからの評価向上にも繋がります。

そのためには、KWを検索して表示されるページを見るだけではなく、検索される背景や検索する人物について知ることが重要です!
「誰が」「何を知りたいか」「なぜ検索しているのか」「どうやって解決させるべきか」を組み立て、記事の内容に活かすことができると、ユーザーファーストを意識したコンテンツであると言えるでしょう。

descriptionやリード文といった、ユーザーが一番最初に目にする場所にも活かせると、CTR向上やスクロール率・滞在時間改善などのユーザー行動の改善にも効果が期待できます◎

オウンドメディアのSEO対策のコツ① 質の高い記事を作成する

オウンドメディアのメインコンテンツである記事を作成する際の、SEO対策のコツを3点ご紹介します。

コンテンツに独自性・専門性を持たせる

  • ユーザーにとって有益かつ信頼性が高いページとなる

  • 検索エンジンからも信頼性が高いと判断される可能性がある

上記の観点からSEO対策となり、どのような記事を作る際も意識したいポイントです。

オリジナル画像・動画などの独自のコンテンツや自分の経験を盛り込んだり主観や感想、自社事例・アンケートなどの一次情報を記事内に入れていくよう意識しましょう。

各見出しの下に内容がぱっと分かるような画像を作成して入れるなど、より読者に伝わりやすいように工夫すると、ユーザーファーストの観点でも◎

情報を最新に保つ

急上昇中のキーワードが検索された場合、システムは、古いページより最新情報のほうが有益であると判断します。
検索クエリの意味 ランキング結果 – Google 検索の仕組み

最新情報を備えたコンテンツは有益であると判断されるため、定期的に記事内容の確認やリライトを行いましょう。
競合の記事の情報が古いままであった場合に差別化にもなるため、独自性にも繋がります。

不変的な内容のコンテンツであれば無理に更新する必要はありません。
コンテンツの日付が新しい=プラス評価ではないことに注意!

著者情報を明記する

誰がコンテンツを作成したのかが明確であれば、そのコンテンツの E-E-A-T は直感的に理解されやすくなります。
有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル 

著者の経歴や専門性が載っていることでユーザー(読者)が信頼性を判断しやすくなり、さらに検索エンジンにとってもコンテンツの品質を判断する一助となるためE-E-A-T向上に繋がることがあります。

ただ著者プロフィールを掲載するのではなく、記事に関連した分野の経験や専門性を読み取れる内容にできると良いですね!

オウンドメディアのSEO対策② 記事同士の関連性を意識する

記事同時の内部リンクや関連付けもSEOにおいて重要です!
特に意識したい3点をご紹介します。

トピッククラスターを作成する

Google のシステムでは、キーワードに着目するだけでなく、コンテンツが他の点で検索クエリと関連しているかも分析します。
コンテンツの関連性 ランキング結果 – Google 検索の仕組み

キーワードだけではなくコンテンツ内の他の要素との関連性を高めることでSEO効果が期待できます。

トピッククラスターとは、ピラーコンテンツ(親コンテンツ)とクラスターコンテンツ(子)を作成し、内部リンクで適切に紐付けることで、コンテンツとキーワードの関係性を高めたり、特定のトピック(テーマ性)の専門性を高めることができます。

必然的に、ユーザーが関連する情報(記事)を見つけやすい構造にもなります。
後述の成功事例③でも解説しています!

関連性を意識して内部リンクを設置する

記事内の内部リンクは関連性を意識して配置するようにしましょう。
ページの関連性を適切に伝えるため、関連性の低い内部リンクは設置しないように注意!

特に、記事本文内に設置する内部リンクは重要です!
記事ページを構成する要素の中でも記事本文はメインコンテンツであり、ユーザーが最も閲覧する部分でもあるため、検索エンジンから重要度が高いとみなされます。
反対に、サイドバーやフッターなどのサブコンテンツに設置する内部リンクはメインコンテンツほどの重要度はないため、あくまで補助的なものとして捉えましょう👀

関連性を意識してカテゴリ・タグを設計する

その記事に合ったカテゴリ・タグを設定するのはもちろんですが、関連した記事同士がカテゴリ・タグで適切に繋がるように見直し、設定を行うのもおすすめです。

もうできていると思いきや、見返すと意外と……な部分です。
特にタグはあれこれたくさん付けてしまい、細分化しがちなので注意!

オウンドメディアのSEO対策③ サイト構造を最適化する(内部対策)

SEOの基本的な部分ではありますが、クローラーが構造を理解しやすくなるメリットがあるため、タイトルやmeta情報の最適化、パンくずリストの設置、XMLサイトマップの活用、canonical属性を用いたURLの正規化などサイト構造の最適化も行いましょう。

オウンドメディアの場合は、記事情報の構造化データもマークアップしておきたいところ👀

【成功事例】オウンドメディアで実施した施策と結果

ここからは、実際に私がオウンドメディアで行った施策の具体例と結果をご紹介します!

具体例①記事内容の見直し・リライト

記事で狙っているキーワードの順位を上げよう、と思った際に真っ先に考えるのは記事内容のリライトかと思います。
担当媒体で下記の3点を重視してリライトを行った結果、リライトを行った記事のほとんどで10位以下→5位以内まで上昇し、Organicトラフィックが約3倍に増加。即離脱するユーザーが約4割減少しました。

◆記事内のユーザー行動の改善

  • リード文(記事冒頭)で離脱しているユーザーが多い記事は、検索意図を加味したリード文へ変更して滞在時間を改善

  • 冗長になって読みづらい長文を見直す

  • ユーザーの関心が高そうな話題(見出し)を上部に移動させる

などを行いました。

基本的には「ユーザーのため」になる改善が中心です。
『滞在時間やスクロール率向上のため、需要がある見出しをあえて下にする』といったことも見聞きしますが、それはユーザーファーストとは真逆と考えています⚠
数値では問題がぱっと見えづらい部分ですが、ヒートマップツールを活用したり、ユーザー目線に立つことを意識してみたりするのがおすすめです👀

◆最新の競合状況を分析し、プラスアルファの情報を加筆する

ユーザーの検索意図を考え、現状の競合上位記事で解決できていない部分を
オリジナル要素として盛り込むことでコンテンツの網羅性をUP、競合との差別化を図りました。
あわせて、情報が古い場合は最新の情報に更新しています。

とある職業の仕事内容を解説する記事では、競合上位記事において仕事内容や仕事の流れ、お給料といった基本的な疑問は解決できていますが、肝心の初心者へのハウツー部分が欠けていると推測し、「その仕事のはじめ方」「どんな人に向いているのか」を加筆しました。
「競合と比べて何が足りないか」と考えても思いつきにくいので「こんな情報があるといいかも」を軸に考えてみると思いつきやすいかもしれません💡

◆内部リンクの見直し

  • 関連性を意識し、記事内の内部リンクの位置の見直しや削除

  • ユーザーにタップされていない内部リンクの見直し

などを行いました。

職業の仕事内容を解説している記事のテーマは「●●の仕事内容の解説」のため、関連のない記事の内部リンクは削除する、関連する内部リンクは解説の流れに合う部分に入れる、など基本的なことですが、その基本を徹底的にやるイメージです。
意外とあれ?という部分が見つかるかもしれませんよ👀

具体例②オリジナル画像を追加

記事の見出し下画像にフリー素材を使用していた部分を、記事の内容が一目である程度わかるようなオリジナル画像に置き換えました。
オリジナル画像を追加した記事Aでは2位→1位、別の記事Bでは11位→5位に上昇し、記事AB合算でOrganicトラフィックが約2.5倍に増加しました。

・見出し下にその見出しで解説している内容を要約した画像を入れる
・記事冒頭に内容を簡潔に1ページの漫画化した画像を入れる
・仕事内容解説の記事に独自調査した給与データの画像を入れる
など、これも「ユーザーの分かりやすさ」「競合との差別化」を意識して行っています。
ただオリジナルの画像を作って入れればOKではなく、より読者が読みやすいように工夫する、その記事でしか得られない情報にすることが大切です☑

具体例③トピッククラスター作成

ピラーコンテンツ(親記事)とクラスターコンテンツ(子記事)を作成・内部リンクで関連付けを行った結果、対策を行ったビッグキーワードとそのキーワードを含むKWの順位が上昇し、該当KWからのOrganicトラフィックが約4倍に増加しました。

具体的には、「美容師」「エンジニア」など特定の業種名で対策を行いたい場合、

のようなクラスターを作成するイメージです。
ピラーコンテンツ(親記事)では子記事の内容を浅く広く説明し、より詳しい内容が書かれたクラスターコンテンツ(子記事)の内部リンクを設置します。
同様に、クラスターコンテンツ(子記事)にもピラーコンテンツ(親記事)へのリンクを設置し、コンテンツ同士に関連性を持たせます。
ここでも、トピッククラスターに関係のない内部リンクをコンテンツ内に置かないように注意しています💡

【結果】Organicトラフィック前年比130%

  • 記事内容の見直し、リライト

  • オリジナル画像追加

  • トピッククラスター作成

上記の対策を行い、担当のオウンドメディア全体のOrganicトラフィックは前年比130%に成長しました。
どれも目新しい手法ではありませんが、ユーザーファーストを意識することでトラフィック・順位ともに上昇と良い結果を出すことができています。

オウンドメディアの2024年以降のSEO対策予測

よりコンテンツの独自性や体験談が求められる

2024年以降は、ChatGPTをはじめとしたAIで作成されたコンテンツの話が取り沙汰されるようになり、Googleのコアアルゴリズムアップデートにおいても加味されるようになってきています。

人間の実際の経験や知識を元にコンテンツが作成されているとは限らない現代においては、今後より独自性や著者本人の主観、一次情報が重要になってくるのではないかと考えています。

要点を端的に伝えるコンテンツ作り

SEO対策において、『情報の網羅性を高める』とは単純に『記事の情報量や文字数を増やす』ことではなく、要点を簡潔に分かりやすく伝えることが重要になっていくと考えています。

経験上、特にknowクエリにおいては記事内容を一目で伝える画像や動画が入っているページが上位表示される傾向が強まっている印象です。
画像検索、音声検索などもその一端で、今後需要が高まっていくと推測しています。

まとめ:ユーザーを考えた記事作りが大事!

  • ユーザーファーストが大前提

  • 質の高い記事を作成する

  • 同テーマの記事同士は関連性を意識する

  • 内部対策を行い、サイト構造を最適化する

オウンドメディアのSEO対策においては、上記の4点が大事になってきます。
本noteの成功事例なども参考に、オウンドメディアの運営にお役立ていただければ幸いです!


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