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R5.5.9(火) 学校図書館の充実No2 『ヒロシマ 消えた家族』

自民党員です。毎日メールしています。
今週の提案は、学校図書館の充実です。毎日一冊ずつ図書を紹介しています。

提案の前に。
G7サミットが広島で開催されます。最近、広島平和記念資料館を訪れる外国人旅行者が急増したと言います。インタビューでは、ほとんどの観光客は、悲しく苦しい表情で質問に答えています。ここを訪れて初めて原爆の恐ろしさを知った若者も多いのです。

サミット出席の方々への記念として『ヒロシマ 消えた家族』を持ち帰っていただくのはいかがでしょう?この写真絵本の全ての文章に英訳がついています。

さて。前回は、学校図書館が司書と図書ボランティアなどの人材が整い、ようやく機能して来たことを書きました。これからは、文科省を中心に地域教育委員会が有益な図書をリストアップして、無駄なく予算を使えるように、というお願いをしました。

その有益な図書を一冊ずつ紹介しています。

『ヒロシマ 消えた家族』ポプラ社 2019年7月
指田 和 写真・鈴木六郎 

これは、広島のはりまや町の床屋、鈴木六郎一家のアルバムです。太平洋戦争末期から原爆が投下される前までの平和な一家の様子が、父親のカメラで撮影されたものです。

どの家庭でも、家族の笑顔をアルバムに残します。そのアルバムは子供から孫へ、いつかボロボロになってなくなってしまうかもしれません。でも、このアルバムは、世界中の人々の手に渡り、ずっと語り継がれるべきものです。

今回は、文科省と総理への苦言です。

中学校学習指導要領(平成29年告示)解説の歴史的分野の目標,内容及び内容の取扱いの中に、次のような一文がありました。

我が国が多くの国々,とりわけアジア諸国の人々に対して多大な損害を与えたこと,各地への空襲,沖縄戦,広島・長崎への原子爆弾の投下など,我が国の国民が大きな戦禍を被ったことなどから,大戦が人類全体に惨禍を及ぼしたことを理解できるようにして「国際協調と国際平和の実現に努めることが大切であること」(内容の取扱い)に気付くことができるようにする。」

この最初の部分は間違っています。定年まで音楽科教諭として教えて来ましたが、社会科の指導要領や解説は読んだことがありませんでした。

この部分の誤りは、私が感情的だとか、歴史を知らないとか、保守だからではありません。大東亜を戦った祖父や父や叔父は言うでしょう。

アジア諸国の国などなかったのだと。そこは列強の植民地だったと。それも100年200年300年もの長い間です。日本があってこそ独立を成し得た東南アジアであると言うでしょう。我が国が多くの国々にどんな損害を与えたのか?それはたぶん、欧米列強から植民地を独立させてしまったことでしょう。

私は音楽の教師でよかったです。定年、再任用終了まで、「君が代」や「雅楽」を通して日本の素晴らしさを教えはしましたが、間違った内容を扱うことがなかったことを幸運に思います。そして、今更に怒りが込み上げて来ます。

総理、ヒロシマブランドとしても最高の一冊です。外国の方へ、特に核保有国の要人へのお土産に差し上げることをお勧めします。

この本は、小学校でも中学校でも図書室と学級文庫へ置いてほしいと考えます。子どもやそのお母さんが手に取ってアルバムをめくるだけで伝わります。

もし、学級担任や学年で平和教育として扱うなら、一枚一枚の写真を映像にして、添えられた文を朗読する鑑賞会の形がいいでしょう。難しい能書を言うより、子どもたちから質問されたら答えるようにして、感想を書いたり言ったりする。笑顔の写真を忘れないのが一番重要なことです。

総理、指導要領で扱うべき戦禍の内容を、トラウマになるような恐ろしい画像や話で伝えなくともいいのです。

一瞬で消えた家族の、私たちと同じように笑って楽しく毎日を過ごした家族のアルバムを心に残すことのほうが、はるかに教育的であると思いませんか?

このように推薦図書を多く集めリストにすること、その図書を購入し学校に設置する予算をつくること。教育は日本の将来を変えます。時間はかかるでしょうが、確実に変わります。信じてください。



【連載記事】


【参考資料】


「官邸メール」連載にあたって

昨年7月。安倍晋三暗殺のあと、悲しんでばかりいてはいけない。一国民として何かできないか考えました。「毎日官邸メールを書く」ことで、日本のことを考えることを日課にしました。

どんな担当者が読むのか、はたして総理まで行くのか、わかりません。だから思い切ってnoteに載せてみることにしました。これは素人の意見です。でも日本を大切に思う気持ちは国民全員同じ重さです。60代の主婦がこんなことを考えていると知ってほしいのです。







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