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私の昭和歌謡

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昭和は遠くなりにけり(おばあちゃんがいつも「明治は遠くなりにけり」って言ってたっけ)私も歳をとったもんだ。 でも、昭和歌謡を聞けば、そこに私の青春がよみがえるの。 だから、昭和人… もっと読む
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2024年4月の記事一覧

私の昭和歌謡95  魅せられて 1979

私の昭和歌謡95  魅せられて 1979

ほんとうに好きな男の腕の中違う男の夢を見れるの?

芥川賞は「太陽の季節」と「感傷旅行」「エーゲ海に捧ぐ」しか読んでいない。

21世紀になって、本屋で文藝春秋をチラッと立ち読みしたことはある。夢中になって立ったまま、なんて全くなく、すぐに立ち去ってしまった。

最後に読んだのが「エーゲ海に捧ぐ」だったから、その印象は強く残っている。小説と映画と歌謡曲がセットになって、今ではジュディ・オングの歌声

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私の昭和歌謡94   黒ネコのタンゴ 1969

私の昭和歌謡94  黒ネコのタンゴ 1969

うきうきとタンゴにのっておしまいはアジの干物で興醒めの歌

ボーイソプラノが歌うってとこがよかった。
しかもタンゴ。

前のめりにどんどん歌う。
幼い子供の歌は、呪文のようだ。暗記を忘れないように、味わったりしない。

熱唱系もいいが、それにうんざりしていた頃、こういう歌は爽やかで、たちまちヒットした。男の子で色気もないし、すぐに覚えて歌えてしまう。

家事を手伝う昭和の子は、こういうリズムがいい

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私の昭和歌謡93   あなたのブルース 1968 

私の昭和歌謡93  あなたのブルース 1968 

ブルースが暗く悲しく胸を打つ一人暮らしの男の胸を

はじめ、森進一が歌っているのかと思った。
ところがテレビでは矢吹健という歌手が歌っている。

こんなハスキーな声で歌う人は森さんだけかと思ってたのに、いるんだー。それが小学生の私の感想だった。

こういう声をミスティーヴォイスと言うんだそうな。

もちろん昭和の子供は、特徴的な部分は、元気に歌う。

🎵あなた あなた あなた あなた あーーーな

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私の昭和歌謡92  愛の化石 1969

私の昭和歌謡92 愛の化石 1969

期待して女優の歌を聴きたればルリ子は語るひたすら語るw

浅丘ルリ子。
目がぱっちりで、唇がぽっちゃり厚ぼったい、それはそれはの美人女優だった。カトリーヌ・ドヌーヴと並んだって負けない。日本人なのに。

当時、見るたびにほれぼれでしたよ。

「愛の化石」という歌謡曲にはものすごく期待感があった。どんな声で、どんなにチャーミングに歌うんだろうって。

だからこそ、失敗だ、と、落胆した。なに!この曲は

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