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パーソナルカラーについて思うこと。②4シーズン診断で誤診が起こりやすい理由。

前回はパーソナルカラーのセルフベース診断と、イエローベース・ブルーベースそれぞれの似合う色の見分け方についてお話しました。


パーソナルカラー診断というと、イエローベース・ブルーベースのベース診断の他、似合う色を4つのグループに分けた4シーズン診断がよく知られています。

この4シーズン診断に思うことを、今日はお話してみたいと思います。

まず、4シーズンとは・・・
季節のイメージを借りて、春・夏・秋・冬と名づけられた大きな4つのカラーグループに分けたもの。
黄み寄りの色を集めたイエローベースを春と秋、青み寄りの色を集めたブルーベースを夏と冬としています。
また、それぞれ明るい色のグループを春と夏、濃い(暗い)色のグループを秋と冬と位置づけています。

4シーズン

春(スプリング):イエローベースの明るいグループ。新緑や菜の花の明るいイメージ。

夏(サマー):ブルーベースの明るいグループ。日本人がイメージする夏の色(ひまわりに真っ赤な太陽など絵日記みたいな色)とは違うかも。元は欧米で考えられたシステムなので、ここで考えられている夏は、海に強い日差しが反射して、まわりの景色が白くスクリーンをかけたようなイメージで、日本だと紫陽花や朝顔など青みのある明るくくすんだイメージ。

秋(オータム):イエローベースの濃いグループ。紅葉や木の実などリッチなイメージ。

冬(ウィンター):ブルーベースの濃いグループ。あざやかなクリスマスのイメージ。

このように色を4つのグループに分けて、どのグループの色が一番似合うのかを診断するのが4シーズンのパーソナルカラー診断なのですが・・・
4シーズン診断の場合、季節のキャラクター分けみたいなものがあって。

春:かわいい系・明るくキュートなイメージ
夏:清楚でエレガントなイメージ
秋:落ち着いた大人っぽいイメージ
冬:目鼻立ちくっきり・クールで華やかなイメージ

このイメージが先行してしまい、最も大切な血色(ベース)を間違えて診断されてしまうこともあるようなんです。
私が通っていたスクールにも、4シーズンで誤診を受けた人が多くいました。
落ち着いたイメージからか「オータム」と診断されたそうですが、「どこからどう見てもブルーベースだよね」って人とか。

私が学んだのは、「12シーズン」というパーソナルカラーシステムで、4シーズンをさらに3つのグループに細分化して、全部で12のグループに分けるというシステムで、色彩理論に基づき、世界中の全人種を正確で確実な分析ができるようにと欧米で1995年に改正されたものです。

日本は単一民族で、みんな肌の色・目の色・髪の色も似ているので、「自分に似合う色」=パーソナルカラーの概念が知られるようになったのもごく最近ですが、欧米では肌の色・目の色・髪の色がみんな違うので、古くから「自分に似合う色」を求める人が多く、パーソナルカラーシステムも欧米で発達したのだそうです。

誤解しないでいただきたいのは、4シーズンはダメで12シーズンが正しいと言いたいわけではなくて、4シーズンでも12シーズンでもいいけどパーソナルカラー診断では何よりもベースが大切で、イメージが先行しベースを誤診することはあってはならないということです。

4シーズンの診断で、ファーストシーズンがサマー(ブルーベース)で、セカンドシーズンがオータム(イエローベース)なんて診断結果を見かけたりするんですけど・・・(どっちのベースなんだ?)
これは、私が通ったスクールの校長(12シーズンシステムを日本に持ってきた人)も「そんなのありえない」と断言していました。

パーソナルカラーにも「流派」みたいなものがたくさんあるので、私の意見が100%正しいというわけではないと思います。

4シーズンに分けても12シーズンに分けたとしても、血色が出にくい人がいたり、反応の出方には個人差もあります。
パーソナルカラー診断というと、どのシーズンか?ということが注目されがちですが(血液型もそうですが、私たち日本人ってこういうグループ分けが好きですよね)、最終的にはグループ分けよりも、各色を当ててその人の似合う色を一つ一つ見て、知っていただくことの方が意味のあることだと思います。
中には、ブルーベースさんでも、青があまり似合わない人もいるんです。

私は「12シーズン」システムでパーソナルカラー診断をしてきましたが、日本人の中だけで診断するなら4シーズンの方が都合が良い場合もあるなと感じてきましたし、最近は骨格診断などのイメージ診断も流行っていて、もちろんイメージも大切だと思います。

だけど、似合う色を見極めるうえで、ベースは一番の基本だと思うのです(ベースは一生変わりません)。
ベース分けができていれば、2つでも4つでも、12でも16でも、いくつに分けても良いんじゃないかと。
ベースさえ合っていれば、あとはTPOで明るさを調整するのがパーソナルカラーを取り入れる現実的なやり方なのではないかと思っています。

スプリングやサマーと診断されたからといって、いつも明るい色の服ばかり着ているわけにもいかないですし、仕事ではダークな色の着用を求められる場面も多いと思うんです。

ウィンターの人だったら、ビビッドな色しか着られないわけじゃなく(ここはよく誤解されるところ)、同じブルーベースのサマーの色(青みのある明るくくすんだ色)も当然着られます。
その中であえて言うなら、ウィンターの人は濃淡のメリハリをつけたコーディネートの方がより良くなるね、淡いワントーンコーデはサマーの人の方が似合うよねというくらいの違いです。

正しくベースを知る。
その上で、TPOで明るさを調整する。
これくらいのゆるさが、現実的なパーソナルカラーの利用法だと思います。

色の話となると、熱く語ってしまいますが、次回ももう少し続きます。
どうぞお付き合いください。


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