好きを仕事にすべきか、分けるべきかー心理学的実験を参考にした考察ー
現代のトレンドは好きなことを仕事にしよう!
ですよね、
しかし、このことに関して抵抗を示す方もいらっしゃると思います。
昔、よくいわれていたのは、趣味を仕事にすると趣味が好きでなくなる
でした。
この考え方が主流だったと思います。
実は、これ結構当てはまっているんですよ。
ある実験を紹介します。
パズルの実験
Aグループはパズルを行うように伝えます。
Bグループはパズルを行い、完成したら報酬を支払うと伝えます。
数日後、Bグループには報酬を支払わないことを伝えます。
すると、Aグループはいつものようにパズルを行っていましたが、Bグループはパズルに興味を示さなくなりました。
この実験からわかること
パズルは本来楽しいからやる娯楽の一種ですよね。
しかし、報酬をもらうことにより、パズルを心から楽しめなくなったのです。
心理学の用語を使うと、Aグループはパズルをすること自体が楽しいと感じる内発的モチベーションが形成されています。
一方Bグループは報酬があるから行うという外発的モチベーションによってパズルを行っていたという結果です。
もう1つ実験をご紹介します。
絵を描くことが好きな園児に絵を描いたあと報酬を与えると、報酬がなくなったあと、絵を描く時間が短くなったというデータからも確認できます。
これらからわかることは、外的な報酬が与えられることにより、従来娯楽であるはずのことでさえも仕事化してしまうという貴重なメッセージです。
そうです、趣味を仕事にすると必ず報酬が発生します。すると、昔の人々が言ったように多くの人間は報酬を上げるためにがんばり始めるのです。
気づくとそれは、仕事となり、あれだけ心から楽しんでいたことは、過去のものとなってしまうのです。
この研究結果を受けてあなたは、どうしますか?
やっぱり、仕事と趣味は分けた方がいいとおもますか?
でも、ぼくはこれを知ったうえで教員を辞めて書く仕事と部活動指導という自分の好きなことを仕事にするという選択をしました。
理由は、実験です。研究結果はご紹介した通りです。一方で、好きなことをして稼いでいる人もいます。
これは、どういうことなのかという検証も含めて、前の職が結構嫌だったのもあいまってです。
今のところ、だるいなと思うことはあっても、嫌だなと思うことはありません。また、どうしたら今の仕事がお金に繋がるのかと考えることも楽しいです。
モチベーションのあり方は多少変わったかもしれませんが、
やっぱり書くこともバドミントンを教えることも大好きです。
あと、思うのですが趣味を仕事にして仮に心の底から楽しめなくなったとしても、たぶん嫌ではないはずですよね。
だったら、別の趣味を見つければいいのにと思ったり思わなかったり。
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